日程:2026年3月8日(日)9:00〜14:00
場所:皆生温泉 四条通り
入場無料
※天候等によりプログラムや会場は変更の可能性があります。
春の入り口。
まだ少し冷たい空気の中で、温かい食べものと、新しい出会い。
皆生温泉の通りを、ぐるぐる歩く日曜日。
その足音が、きっとまちの未来を少しだけ変えていきます。
春のやわらかな陽ざしと、心地よい潮風。
この季節の皆生温泉は、「ただ温泉に入るだけ」ではもったいない!
海を眺め、食べ歩き、体験し、そしてまた歩く。
そんな“回遊する楽しさ”がぎゅっと詰まった、春の皆生をご紹介します。

まず訪れたいのが、海と一体になれる「皆生海浜公園」。
日本海を目の前にした「潮風の足湯」では、
波の音を聞きながら、じんわりと身体を温める贅沢な時間。
公園内には、子どもが楽しめる遊具や芝生広場、
さらに夕日を眺めるベンチも点在し、
アクティブにもスローにも過ごせるのが魅力です。
👉 “何もしない時間”が価値になる場所。
皆生温泉を象徴する白砂青松の海岸線。
その中心にある「海岸遊歩道」は、現在リニューアルが進行中。
ベンチやデッキが整備され、
“滞在するための場所”へと進化しています。
さらに、弓ヶ浜サイクリングロードへ足を伸ばせば、
海と空がつながる絶景が広がる。
👉 歩くだけで、旅になる。
春の皆生は、“食べ歩きの楽園”。
コンテナ型の飲食エリア「メルカド皆生」では、
たこ焼き、弁当、アサイー、タコスなど多彩なグルメが集結。
さらに周辺には、
など、“寄り道したくなる店”が点在。
👉 一軒で終わらない。ハシゴする楽しさがある。
皆生の魅力は、見るだけでは終わらない。
「KAIKEテラス」にある『結 Musubi』では、
因州和紙や塩を使った“お守り作り体験”が人気。
さらに、
など、個性豊かな体験が揃っています。
👉 “体験することで、旅が記憶に残る”。
春の皆生温泉は、桜も見逃せません。
海・桜・夕日が重なるこの季節は、
まさに“写真に残したくなる瞬間”の連続です。
海で癒され、
歩いて巡り、
食べて満たされ、
体験で記憶に残る。
そんな1日が自然に完成するのが、春の皆生温泉。
派手さではなく、
“ちょうどいい心地よさ”がここにはあります。
次の休日、
少しだけゆっくりした時間を過ごしに、皆生温泉へ。
「KAIKE LUNCH MAP」最新号が発行されました。
今回のマップは、皆生温泉エリアで楽しめるランチスポットを一枚に集約。
見て楽しい、選んで楽しい。ランチの宝庫がひと目でわかる!
マップには、オムライスやパスタ、和食、ラーメン、定食など、ジャンル豊かな飲食店が掲載されています。
例えば...
それぞれの店舗には写真付きで紹介があり、「今日はどこに行こう?」という時間そのものが楽しくなります。
ジャンルも雰囲気も異なる店舗たち。
落ち着いたカフェ、しっかり食べられる定食屋、こだわりの洋食店や、気軽に入れる一軒まで。
今日は何が食べたい気分?
素材本来のおいしさを大切にした洋食ランチ
野菜のおいしさを存分に味わえる一軒。
ランチは1200円〜で、手間ひまかけた洋食メニューが揃います。
Relaxation salon & Cafe APA APA
南国空間で楽しむ、懐かしさとスパイスのランチ
バリ島リゾートをイメージした空間で、
リラクゼーションと食事を同時に楽しめるカフェ。
海を眺めながら、整うヘルシーランチ
海の見えるダイニングで味わう、
“身体にやさしいランチ”。
地元食材を贅沢に味わう、特別なランチ体験
旅館の一角にある隠れ家的なステーキハウス。
目の前で調理されるライブ感が魅力。
cadence
スパイス×栄養設計のカフェランチ
スポーツバイク専門店に併設されたカフェ。
栄養士×調理師の店主による“設計された食事”が特徴。
天ぷら にしむら
“恋人の聖地”認定エリアで味わう、特別な天ぷらランチ
「KAIKEテラス』内にある天ぷら専門店。
丁寧に揚げられる天ぷらと、落ち着いた空間で特別なランチ時間を過ごせる。
居酒屋・レストラン たつ美
100種類以上のメニューで“今日は何食べる?”が楽しくなる一軒。
「今日はしっかり食べたい」に応えるラインナップ
fado(ファド)
あれもこれも楽しめる、欲張りランチプレート
中でも注目は、“少しずつ色々食べたい”を叶えるランチプレート。
ラーメンいちばん
ラーメンだけじゃない、“満足度で選ばれる”町の中華屋さん
種類豊富な独自メニューが楽しめる人気店。
“がっつり食べたい”人にとって、外せない!
KAIKE LUNCH MAPを見ながら、ぜひまち歩きを楽しんでみてください♪
米子市皆生温泉の米子市観光センター内にある「カイケノマド」。
本棚オーナー制度で知られるこの場所で、いま新しい動きが始まっています。
それが、
「ワークショップ開催の可能性を探る取り組み」です。
今回はその第一歩として行われた、
花と3Dプリンターを組み合わせた実験的な制作の様子をご紹介します。

カイケノマドとは?本棚オーナーが集まる場所
カイケノマドは、皆生温泉にある“本を通じて人がつながる場所”。
本棚オーナーがそれぞれの本棚を持ち、訪れた人とゆるやかに交流が生まれる空間です。
・本が好きな人
・地域と関わりたい人
・新しいことを始めたい人
そんな人たちが集まるこの場所で、
「本を読むだけじゃない使い方」が模索していました。

ワークショップ開催のきっかけは「何かできない?」
作戦会議の中で出たのは、シンプルな一言。
「カイケノマドで何かできない?」
そのアイデアから、
ワークショップという形で人が集まる可能性が見えてきました。
まずは実験的にやってみよう、ということでスタートしたのが今回の企画です。
花×3Dプリンターでアート制作|巨大パッチン留めを作ってみた
今回のワークショップ実験では、
本棚オーナーであり花の教室の先生でもある松中さんの協力のもと、
花を使ったアート制作に挑戦しました。
さらにインパクトを出すために用意したのが、
3Dプリンターで制作した巨大パッチン留め。
・通常サイズではなく“あえて大きく”
・そこに花を装飾
・オリジナルのアート作品として完成
一見ユニークで不思議なアイデアですが、
実際に作ってみると想像以上に楽しく、参加者同士の会話も自然と生まれそうな雰囲気。

カイケノマドは“体験できる場所”になる?
今回の取り組みを通して感じたのは、
カイケノマドが「読む場所」から「体験する場所」へ広がる可能性です。
・ものづくりワークショップ
・アート体験
・地域の人との交流
こうした要素が加わることで、
初めて訪れる人にとっても入りやすい場所になるかもしれません。
今後はワークショップ開催も予定?
今回の実験をきっかけに、
今後カイケノマドで実際にワークショップが開催される可能性も見えてきました。
・花のワークショップ
・ハンドメイド体験
・地域参加型イベント
など、さまざまな展開が考えられます。
あなたならどんなワークショップをやる?
カイケノマドでワークショップをやるとしたら、
どんな内容に参加してみたいですか?
コメントやアイデアもぜひお待ちしています。
まとめ|皆生温泉で新しい体験を探している人へ
皆生温泉といえば温泉や観光のイメージが強いですが、
カイケノマドではそれに加えて、「人とつながる体験」や「つくる楽しさ」を感じられる場所でありたいと思っています。
今回は、あくまで小さな実験としてやってみた取り組みでした。
まだ形になりきっていない部分もありますが、その中で確かに感じられたのは、ここに新しい可能性があるということです。
本を読む場所として親しまれてきたカイケノマドが、これからどんな広がりを見せていくのか。
その一歩として、今回の試みが少しでも次につながっていけばと思います。
これからの変化も、ぜひ楽しみにしていてください。
米子市観光センターの一角にある、小さな本棚。
それが「カイケノマド」です。
本棚のオーナーがそれぞれ好きな本を持ち寄り、
訪れた人が自由に本を手に取れる場所。
図書館でもなく、カフェでもない。
でも、本をきっかけに人が出会う場所です。
そんなカイケノマドのこれからを考えるため、
本棚オーナーの皆さんと一緒に作戦会議を行いました。
そこで見えてきたのは、
この場所の可能性と、これからのアイデア。
そして何より、
「もう一度、この場所を面白くしよう」
そんな空気でした。
話し合いの中でまず出てきたのは、カイケノマドの現状についてでした。
「まだまだ知られていないよね」
観光センターの中にあるため、存在自体に気づいていない人も多いそうです。
さらに、
・入っていいのか分からない
・いつ開いているのか分からない
・どんな人が関わっているのか見えない
そんな声もありました。
あるオーナーは、こんな話をしてくれました。
わかりやすく案内できる看板を設置できないのか?
観光センターの出入り口やバスの待合所などに。
飲食店の入口にある赤いマット。
あれがあるだけで、人は「ここから入る場所だ」と自然に感じるそうだよと。
つまりカイケノマドにも、
「ここに入っていいんだよ」
と伝わるサインや仕掛けが必要なのかもしれません。
カイケノマドは本棚のある場所ですが、実際の使い方は人それぞれです。
本を借りる人もいれば、勉強しに来る中高生もいます。
ただ、話し合いの中ではこんな意見も出ました。
「人が来る理由があるといいよね」
例えば、
・音楽
・交流会
・小さなイベント
・ワークショップ
そんなアイデアです。
「ギター弾いてる人がいたら、人って寄ってきますよね」
という声もありました。
町のどこかで音楽が鳴っていたら、つい足を止めてしまう。
カイケノマドも、そんな場所になるかもしれません。
今回の作戦会議で、ひとつ面白いアイデアが生まれました。
それが
「月替わり館長」
という仕組みです。
本棚オーナーの中から毎月ひとりが「館長」を担当。
館長は、
・本のセレクト
・本棚のレイアウト
・交流会
・小さなイベント
などを自由に考えます。
さらに、
館長には月1万円の本の購入予算
という案も。
「今月の館長おすすめ本」
そんな棚ができたら、カイケノマドの本棚はどんどん変化していきそうです。
会議では、ワークショップのアイデアも出ました。
例えば、
・シールづくり
・レジン作品
・クラフト体験
海で拾った貝をレジンに入れて作品を作るのも面白そうです。
本を読む場所から、
つくる場所へ。
そんな可能性も見えてきました。
話し合いの中で印象的だったのは、こんな言葉でした。
「まずはオーナーが楽しむこと」
本の話をする。
好きなものを紹介する。
イベントを企画してみる。
そんな時間が増えるほど、この場所は面白くなるはずです。
そして、楽しそうな場所には、自然と人が集まります。
カイケノマドはまだ小さな場所です。
でも、
本が好きな人
ふらっと立ち寄る人
誰かと話したい人
そんな人たちが、自然に集まる場所になるかもしれません。
今回の作戦会議は、その未来を考える時間でした。
小さな本棚から、どんな景色が生まれるのか。
カイケノマドは、これから少しずつ動き出します。
カイケノマドには、たくさんの本があります。
でも、並んでいるのはただの本ではありません。
その本を選んだ“人”がいます。
ある人は小説を並べ、
ある人は歴史の本を置き、
ある人は子どもの絵本を置く。
本棚を見ていると、
その人の好きなものや
興味のあることが、少しずつ見えてきます。
つまりカイケノマドは、
本の棚でありながら、人の棚でもある。
そんな場所なのかもしれません。
だからこそ、ここに来ると
「この本、好きなんですか?」
「それ面白いですよね」
そんな会話が自然に生まれます。
本があることで、
人と人の距離が少し近くなる。
カイケノマドは、そんな小さな場所です。
これから、月替わり館長やイベントなど、新しい試みが少しずつ始まるかもしれません。
そのとき本棚には、また新しい本が並びます。
そしてその本の向こうには、また新しい人がいる。
小さな本棚から、どんな出会いが生まれるのか。
カイケノマドは、これから少しずつ変わっていきます。
鳥取県米子市の皆生温泉で、心もお腹も満たされる特別なイベント「ぐるぐるかいけ」を開催します!
2026年3月7日(土)と8日(日)の2日間、会場を移しながら、地元の美味しいグルメ、素敵なハンドメイド雑貨、体験ワークショップなど、多彩なショップが皆生温泉に集結します。
温泉街の歴史を感じる松林や、普段とは違う表情の通りを歩きながら、新しい皆生の魅力を「ぐるぐる」と巡ってみませんか?
会場: 皆生温泉の松林
100年前の景色を今に伝える、趣ある松林。
夕暮れ時の幻想的な雰囲気の中、「たき火コーナー」も登場予定!温かい火を囲んでゆったりとした時間をお過ごしください。
会場: 四条通り
通り沿いの空き地や駐車場が、この日だけの特別なマーケットに。
日曜の朝、心地よい潮風を感じながら温泉街の散策を楽しめます。
★ 入場無料! ※天候等により、内容や会場が変更になる場合があります。
美味しいものからワクワクするワークショップまで、こだわりの出店者が勢ぞろい!(※順不同)
おむすび屋ひとむすび(おむすび)
comedor(タコス)
食堂ichiba(スープ・焼きおにぎり他 ※7日のみ)
たくモクレン・マホラ亭(ルーローハン・カレー)
mahalo(マフィン)
nuage(焼き菓子 ※7日のみ)
ジェラテリア pa cherry b.(ジェラート)
國吉農園(野菜・お弁当 ※8日のみ)
やまねの塒(小道具・マフィン ※8日のみ)
竹部酒店(地酒)
BEER CRUISER(クラフトビール)
癒しのハーブ専門店 Kahakai(ハーブティー)
らんぷSOUQ Kanz(ランタン)
#みんなももこになる似顔絵屋(似顔絵 ※7日のみ)
issing(こいのぼりづくりワークショップ)
lumiere candle(キャンドル)
hamaco.(オリジナルアクセサリー)
ひつじのお店(モールドールワークショップ ※8日のみ)
tocco米子(特定小型原付の試乗 ※8日のみ)
皆生温泉旅館の蚤の市(※8日のみ)
お出かけ前に会場をチェック!
晴れたらポカポカ温かく、もし曇って少し寒くても、皆の熱気で楽しい時間になること間違いなし! ご家族、お友達、大切な人と一緒に、ぜひ「ぐるぐるかいけ」へ遊びに来てください!
皆さまのお越しをお待ちしております!

ぐるぐるかいけへお車でお越しの方へ。
ぐるぐるかいけでは、臨時駐車場は用意していません。
その代わりに、皆生温泉エリア全体で取り組んでいる“駐車場シェア”があります。
それが
▶︎ どこでもスマート駐車場「akippa」
https://www.akippa.com/
皆生温泉には、普段は使われていない駐車場や、時間帯によって空いているスペースがたくさんあります。
「あるのに、使われていない。」
この“もったいない”を活かす取り組みとして、旅館・ホテル・商店などが協力し、akippaに登録しています。
スマホから事前予約が可能。
場所も時間も、あらかじめ確保できるので安心です。
ぐるぐるかいけは、まち全体でつくるイベント。
駐車場も、イベントの一部です。
事前にakippaアプリをダウンロードし、予約のうえご来場ください。
違法駐車は絶対におやめください。
予約制「akippa」で当日スムーズ
皆生温泉周辺で利用できる駐車場

駐車場を選ぶ
目的地の近くから検索

予約&オンライン決済
※一部、現地決済の駐車場あり

駐車場に入出庫
当日は案内に沿って利用
駐車場を探す/予約
https://www.akippa.com/others/tottori/523087
※予約制/事前決済が基本(駐車場により異なる場合があります)
2026年3月8日(日)9:00〜14:00。
会場は、皆生温泉の四条通り。
今回の会場は「歩行者天国」ではありません。
通りそのものを閉鎖するのではなく、沿道の空き地や駐車場を活用して、点と点をつなぐように開催されます。
だからこそ面白い。
歩きながら、曲がり角でふと立ち止まりながら、気になる匂いに引き寄せられながら、ぐるぐると巡る。
“イベントに行く”というより、
“まちを歩いていたら楽しいことが始まっていた”という感覚に近い一日です。

家族で楽しめる体験も
今回はお子さま向けのワークショップも充実。
こいのぼりづくりやモールドール体験、キャンドルづくりなど、
手を動かしながら夢中になれる時間が待っています。
そして注目なのが、「免許のいらない原付」の試乗会。
特定小型原付の新しい移動体験は、これからのまちの風景をちょっと先取りするような感覚。
移動の未来を、ほんの少し体験できる機会です。
子どもから大人まで、
“見るだけ”では終わらないのが今回のぐるぐるかいけ。
朝ごはんから、ゆったり昼ごはん、ちょっとしたおやつまで楽しめます。
●おむすび屋ひとむすび(おむすび)
@omusubiya.hitomusubi
●comedor(タコス)
@comedor_yui_mar_
●たくモクレン・マホラ亭(ルーローハン・カレーなど)
@taku_mokuren @mahoratei
●mahalo(マフィン)
@mahalo_321y
●ジェラテリア pa cherry b.(ジェラート)
@pacherryb
●國吉農園(野菜、お弁当)
@kuniyoshinouen
●竹部酒店(地酒など)
●BEER CRUISER(クラフトビール)
@beer_cruiser_base
癒しのハーブ専門店 Kahakai(ハーブティー)
@kahakai819
●らんぷSOUQ Kanz(ランタン)
@lampkanz
●やまねの塒(小道具、マフィン)
@yamanenonegura
●issing(こいのぼりづくりワークショップ)
@issing_issing
●lumiere candle(キャンドル)
@lumiere.candlea
●hamaco.(オリジナルアクセサリー)
@hamaco.0127
●ひつじのお店(モールドールワークショップ)
@sleepsheep.54
●tocco米子(特定小型原付の試乗)
@tocco.yonago.sakaiminato
●皆生温泉旅館の蚤の市
2026年3月7日(土)14:00〜19:00。
ぐるぐるかいけのDAY1は、皆生温泉の松林が会場です。
ここは、皆生温泉街ができる前の景色を今に残す場所。
高く伸びる松、やわらかい砂地、海からの風。
観光地になる前の“素の皆生”が、静かに息をしている空間です。
100年前と大きく変わらないこの松林に、
この日だけ、食と灯りと人のぬくもりが集まります。

たき火と、お芋と、ちょっと寄り道
会場には、たき火コーナーも登場予定。
ぱちぱちと燃える音をBGMに、お芋片手にのんびり過ごす時間。
便利でも派手でもないけれど、
火を囲むと人は自然と会話をはじめる。
それは人類が何万年も続けてきた行為だから、たぶん本能に近い。
「皆生は、子どもの頃の遊び場でした」
山崎さんは皆生温泉で生まれ育ちました。
学校帰りに友達と海へ行ったり、テトラポッドでカニを捕まえたり。
旅館の中に住んでいた祖母のもとへ寄って、そのまま泊まることも日常だったそうです。
「当時は子どもだけで海水浴にも行っていました。皆生全体が、私にとっては大きな遊び場のような場所でした」
お土産屋さんが並び、夏には花火が上がる。
今とはまた違う賑わいが、確かにそこにあったといいます。
一方で時代が進むにつれ、観光地としての役割が強まり、地元の人にとっては「敷居が高い場所」になっていった皆生温泉。
その距離感に、ずっと違和感も感じていたという。

若女将として芽生えた3つの思い
若女将として旅館に立ち、結婚、出産、子育てを経た今も、変わらず現場に立ち続けている山崎さん。
家庭と仕事の両立に悩む時期もありながら、その一つひとつの経験が、まちを見る視点や人との向き合い方を少しずつ変わったといいます。
そこから生まれたのが、3つの思い。

①子どもたちと皆生温泉をつなぐ
最近、動き始めたのは、地元の中学校との取り組みでした。
きっかけは、3年前に長女が中学校へ入学したこと。
そのタイミングで、「探究学習のなかで皆生温泉をテーマにできないだろうか」と学校に声をかけたことから始まったといいます。
「校長先生がとても熱心な方で、子どもたちの未来を本気で考えておられるのが伝わってきました」
そこから始まったのは、皆生温泉を自分たちの足で歩き、見て、感じて、まとめる学びの時間。
中学生たちは探究学習の一環として、オリジナルの“皆生温泉MAP”を制作しました。
観光パンフレットをなぞるのではなく、自分たちの目線で見つけた皆生温泉。
どんなお店があり、どんな人がいて、どんな空気が流れているのか。
その一つひとつを、自分たちの言葉で表現していきました。
皆生温泉MAPを作ったのは1年生のとき。
その後、3年生で行われた「まちづくり活性化アイデア」の発表では、「あのときの学びがベースになっています」と話してくれた生徒もいたそうです。
「点で終わる学びではなく、ちゃんとつながっていることがうれしかったですね」
山崎さんが願っているのは、皆生温泉を「観光地」として知るだけではなく、「自分たちの場所」として感じてもらうこと。
このまちで過ごした時間が、いつか大人になったときにふと思い出されること。
そして「やっぱり皆生っていいな」と、戻ってくるきっかけになれば。
そんな静かな願いが、この取り組みには込められています。
② 医療と観光をつなぐ、新しい視点
2つ目は、「医療」と「観光」。
医師であるご主人との縁もあり、以前から医療ツーリズムに関心を持っていた山﨑さん。
その原点のひとつにあるが、コロナ禍での経験でした。
「コロナのとき、自分たちにできるだろうか考えたんです」
バレンタインの時期には、有志の旅館が集まり、創作チョコを医療従事者の方へ寄贈。
最前線で働く方々への感謝と応援の気持ちを届ける取り組みに参加しました。
「ほんの小さなことかもしれないが、少しでも気持ちが届いたらいいなと思いました」
これまでの経験を通して、医療と地域、そして観光がつながる可能性をより強く感じたようになったと話をしてくれました。

現在は、患者という枠にとらわれず、医療関係者の視察や研修と温泉滞在を組み合わせた新しい形も模索しています。
「例えば海外の医師や研究者が滞在しながら学び、温泉でリフレッシュする。そんな形もあっていいと思うんです」
観光と医療。
一見異なる分野のようでいて、どちらも人の心と体に寄り添う存在。
皆生温泉だからこそ生まれる、新しい価値が少しずつ見え始めています。
③ 神社参拝と温泉を結ぶ「祈りの旅」
3つ目は、まだ構想段階の取り組みです。
「少しロマンのある話なので、ちょっと恥ずかしいんですが」と、照れながら話してくれました。
出雲大社や美保神社など、日本神話ゆかりの地と皆生温泉を結び、
“祈り”と“癒し”を組み合わせた旅のかたちを描いています。
「参拝って、時代が変わってもなくならない旅の形だと思うんです。そこに温泉が重なったら、もっと文化的な厚みが出る気がして」
まだ形にはなっていない構想ですが、だからこそ広がりを感じさせるアイデアでもあります。

最後に、これからの皆生温泉について伺いました。
「住んでよし、働いてよし、訪れてよし。
まずは地元の子どもたちが皆生を好きになってくれることが大切だと思っています」
その積み重ねが、10年後、20年後の皆生温泉につながっていく。
若女将として、母として、そして皆生で育った一人として。
山崎裕美子さんの思いは、今日もこのまちの中にそっと息づいています。
大きな変化ではなく、人と人をゆるやかにつなぎ直していくような、やさしいまちづくり。
皆生温泉のこれからは、そんな小さな積み重ねの先に広がっていくのかもしれません。
「とりあえず、やってみよ」から始まった本棚オーナー
河田さんがカイケノマドを知ったのは、たまたまネットで見かけたのがきっかけでした。
最初から細かいコンセプトを理解していたわけではなく、「ゆるく関われそう」「本を使って何かできるって素敵だな」という、直感に近い感覚で参加を決めたといいます。
「“本が好きだから”というより、“本を通して何か生まれたらいいな”という気持ちでした。まずはスタートしてみよう、って」
振り返ると、その“まずやってみる”という姿勢が、とても大切だったと話してくれました。

本は、人生のフェーズを映す鏡
河田さんの本棚には、料理、発酵、暮らし、写真多めでさくっと読める本、そして地元の気配を感じる一冊まで、幅広いジャンルが並びます。
正社員として働いていた頃は、仕事に直結するスキルアップ本やマーケティング関連の書籍を中心に読んでいました。
その後、転職。環境が変われば、読む本も変わる。
そして今は、時間のゆとりや本棚の入れ替えをきっかけに、また違う本と向き合っています。
「自分の立場によって、読む本は変わりますよね」
本棚に並ぶ一冊一冊は、過去の自分との対話でもあります。
実は、家の本を整理しようとしていたタイミングで本棚オーナーの存在を知ったそうです。読んでいない本、好きだった本をいったんここに持ってきてから手放そうと思っていた。けれど、不思議と“本に関わる出来事”が起きて、なかなか手放せない。
まるで本のほうが、「まだここにいるよ」と語りかけているかのようです。
ガッツリ読まなくていい。本との距離は人それぞれ
河田さんが意識しているのは、「10分〜20分でも読める本」があること。
「立ち寄って、パラパラ見て、“なるほど”って思えるくらいの距離感がいいなって」
写真が多く、文字量が重すぎない本。
ちょっとした待ち時間や、バスの合間にふらっと入って読めるボリューム感。
“ちゃんと読まなきゃ”ではなく、“触れてみる”くらいでいい。
その軽やかさが、河田さんの棚の大きな魅力です。

店番をして気づいた、人とのつながり
本棚オーナーになって変わったことを聞くと、河田さんはこう話します。
「自分にも“店番”ができるんだって思えたこと。それと、いろんな人と自然に話せるようになったことですね」
バス待ちの人、たまたま立ち寄った人、イベント帰りの人。
本の話をしない日も多く、雑談がそのまま心地よい時間になることもあります。
「井戸端会議みたいな感じです(笑)」
本を介して生まれる、肩の力が抜けたコミュニケーション。
それが、カイケノマドらしい時間の流れをつくっています。
本を通して、オーナー同士も“間接的につながる”
他の本棚オーナーさんと、頻繁に顔を合わせるわけではありません。
それでも棚を見れば、「この人は、こういう本を読むんだな」と自然と伝わってくる。
直接会わなくても、本を通じて価値観や興味が行き交う。
そこに、この場所ならではの面白さがあります。
「小さなつながりでいいと思うんです。
何十人、何百人じゃなくて、少しずつ」
他の方の本棚にあったテーマと、自分の本棚の一冊が響き合う。
ある本で興味を持った人が、別の棚へ足を運ぶ。
本棚はそれぞれ独立しているようで、
実は静かに、ゆるやかにつながっているのです。
言葉にしづらいけれど、確かにある魅力
「カイケノマドって何?」と聞かれると、正直うまく説明できない、と河田さん。
図書館でもない。
カフェでもない。
レンタルスペースとも少し違う。
だからこそ、実際に来て、本棚オーナーと話してみるのが一番早いのかもしれません。
「地味に、ちょこちょこ。来てくれた人に“こういう場所ですよ”って伝えていけたら」
強くすすめる場所ではない。
でも、ふと立ち寄った人の心に、静かに残る場所。
“とりあえずやってみる”が、世界を少し広げる
河田さんは最後に、こんなことを話してくれました。
「やってみたから、見えた課題もあったし、できることも分かってきた。
来年はまた違う形が生まれるかもしれませんね」
本棚から始まった小さな一歩。
それは確実に、河田さん自身の世界と、人との縁を広げています。
本を読まなくてもいい。借りなくてもいい。
“ちょっと寄ってみる”だけで、何かが動き出す場所として。
案外こういうところから、じわっと変わるんですよ、と。

小さな本棚から始まる、小さな出会い。
ページをめくる音と、たわいない会話と、ふと重なる誰かの気配。
ここでは、本は“読むもの”であると同時に、人と人をそっとつなぐ場所でもあります。
河田さんの「とりあえずやってみる」という一歩がつくったのは、大きな仕組みではなく、続いていく日常の風景。
今日もカイケノマドは、静かに開かれています。
本を読まなくてもいい。借りなくてもいい。
ただ立ち寄るだけで、小さな変化が芽吹くかもしれません。
そんな場所が、まちにひとつある。
それだけで、少しやさしくなる気がします。
2023年9月のインタビューから約2年半。 あれからの「松濤園」について、支配人の福留さんを再び訪ね、その後の歩みを伺いました。
当時は「わんちゃんと泊まる温泉宿」としてフルリニューアルを決断し、まさに変革の真っ只中にあった松濤園。
観光の賑わいが以前のようには「戻り切れていない現状」。 そんな苦しい状況を打破するために踏み切った、「犬と一緒じゃなきゃ泊まれない」という大胆なスタイルへの変更は、コロナ禍で急変した温泉街に新しい風を吹き込もうとする、未来への挑戦でもありました。
オープン当初は、決して順風満帆ではなかったそうです。
従来の一般的な宿から、“犬と泊まらなければ泊まれない宿”への転換。
客層は一変し、最初は集客にも苦労しました。
けれど少しずつ風向きは変わっていきます。
「昨年あたりから、本当にたくさんのお客様に来ていただけるようになりました」
福留支配人は、そう穏やかに語ります。
以前は関西圏が中心だった客層は、今や関東、北海道、沖縄からも訪れるお客さまが増え、
いまでは全国の愛犬家が「次はここへ行こう」と旅の候補に入れる宿へ。
車移動が基本になる、わんちゃん連れの旅。
それでも距離を越えて人が集まるのは、“食事も、寝る時も、片時も離れず一緒にいたい”。
そんな飼い主さんの深い愛情に、宿の在り方がまっすぐ応えてきたからです。

そして、もうひとつは、SNSと広告を「自分たちの手で」運用し始めたことでした。
福留支配人自身も、家では中型犬2頭と暮らす飼い主のひとりです。
「私も家で中型犬2頭と暮らしています。だからこそ、飼い主さまの気持ちがよく分かるんです。
わんちゃんと暮らす方に宿の想いを届けるには、SNS運用を他社に任せるのではなく、日々の犬との暮らしの実感や、現場で実際に聞こえてきた声を、SNSと広告を通して自分たちの言葉で伝えたい。そう考え、自社運用を始めました。」
デザイン経験を活かし、投稿の企画から画像制作、広告運用までを一貫して手がける。
ターゲットは明確に「35歳以上の夫婦層」に絞り込みました。
訴求の軸は、愛犬家が旅先で感じやすい“壁”となる、次の2つ。
その課題に真正面から向き合い続けたことで、広く届けるのではなく、必要としている人に深く届く発信になっていきました。
その姿勢が、距離を越えて伝わっていったのです。

全国1800施設中・5位という評価。
ペット旅行専用メディア「休日いぬ部」にて、全国約1800施設の中から、上半期5位。
前年は9位。確実にステージを上げてきました。
日々の積み重ねが、客観的な評価として返ってきています。
“ワンちゃんを人扱いしてくれた”
以前は一般的な旅館だった場所で、大型犬も多頭飼いも、犬種制限なし。
スタッフにとっても、すべてが手探りのスタートでした。
ひとつ問題が起きたら、ひとつ考える。
どうすれば、もっと快適に過ごしてもらえるか。
そんな日々の中で、宿泊アンケートに増えていった言葉があります。
「ワンちゃんを人扱いしてくれた」。
食事会場で自然に出されるお水。
部屋にそっと置かれたメッセージカード。
館内はリード付きで自由に歩けて、おむつの強制もありません。
特別な演出ではなく、“家族として当たり前に接する”という姿勢。
それが「やっと普通に旅行できた」という声につながっています。
旅行は非日常。
でも、わんちゃんとの旅には“日常の延長”が必要。
その感覚が、宿の空気そのものになっていました。

美味しい時間も、遊ぶ時間も。静かに進化した2年間。
この2年半で、サービスも少しずつ進化していきました。
朝夕にはわんちゃん用の蒸した鶏むね肉を提供。
地元食材を使ったわんちゃん用ハンバーグも登場し、旅先でも“愛犬に特別な一皿”が用意されています。
屋内ドッグランは、今では人気のフォトスポット。
雨の日でも元気に走り回るわんちゃんの姿がSNSに投稿され、その一枚が、また新しいご縁を連れてきます。
リピーターも増え、日によっては宿泊客のほとんどが再訪ということも。
「また来ます」という言葉が、何よりの答えです。
それでも、まだ途中
「まだ知らない人はたくさんいる。ワンちゃんを飼っている人なら、誰でも知っている宿にしたい」。
“あそこなら間違いない”
そう言われる存在へ。
3年後、5年後には、確固たる犬宿ブランドとして確立したいと福留支配人は語ります。

最近では、浴衣姿でわんちゃんと海辺を歩く光景も、皆生温泉の日常になりました。
けれど福留支配人は、さらにその先を見ています。
「よく聞かれるのが、“お昼ご飯を一緒に食べられる場所はない?”という質問なんです」
宿の中は快適でも、一歩外に出ると、まだ選択肢は多くありません。
もし空き店舗がドッグカフェになったら。
もしお土産屋さんが、わんちゃん同伴OKになったら。
「松涛園があるから」だけでなく、
「皆生温泉に行けば、街全体で楽しめる」。
そんな場所になったら、きっともっと人は集まる。
「3年後、5年後には、もっとたくさんのわんちゃんの笑顔が街にあふれていたら嬉しいですね」
そう語る表情は、とても静かで、あたたかでした。

松涛園の決断は、ひとつの宿を変えただけでなく、
皆生温泉の風景そのものを少しずつ動かしています。
遠くからでも訪れたくなる理由。
また帰ってきたくなる居場所。
そして少しずつ広がっていく、皆生温泉の新しい日常。
まだ道の途中。
けれど確かに今、このまちには、わんちゃんの足音と人の笑顔が増えています。
| 住所 | 鳥取県米子市皆生温泉4-25-15 [MAP] |
|---|---|
| 電話番号 | 0859-22-3107 |
| 駐車場 | 40台 無料 予約不要 |
| 情報 | ホームページ Instagram |