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2023.11.06

[カイケを動かす人:vol6] ”笑顔を届ける”のが仕事です。NiCO sweets・新田孝一さん

[カイケを動かす人:vol6]

皆生温泉エリアにあるケーキ屋さん「NiCO sweets」

たくさんの方に親しまれ、季節のフルーツを使ったタルトや、バウムクーヘンなど人気のスイーツを作り続ける、オーナー新田さんにインタビューさせていただきました。

幼少期から皆生温泉で過ごし、今も、お店を開き住み続けるからこそ思うことなど、伺っています。

インタビュー:「NiCO sweet・オーナー新田孝一さん」

皆生温泉の魅力を伝えたい

 

インタビュアー:はじめまして。色々と質問をさせていただきながら、新田さんのことを教えてもらいたいと思います。よろしくお願いします!
まず最初に、ご自身について教えていただけますか?

新田さん:はじめまして。現在、「NiCO sweet」というケーキ屋をやっています、新田です。よろしくお願いします。
私は、3歳頃~18歳まで皆生温泉エリアに住んでいまして、その後、就職で県外へ。就職先は洋菓子店とは全く関係のない業種の会社です。
それから3年間働いていたのですが、手に職をつけた職人のような仕事ができたらと思い、「洋菓子の世界」へ踏み入れたんです。それをきっかけに、米子に戻ってきました。

インタビュアー:洋菓子が好きだったとか、料理が得意とかで、その道に進もうと思われたのですか?

新田さん:料理をすることは元々好きでしたし、やっていましが、洋菓子作りはまったく。でも、ケーキ屋さんになろうって思ったんですよね(笑)

インタビュアー:その時の思いが、今こうやって道を拓いたんですね。

新田さん:そうですね!会社を辞めて新しい世界に踏み入れたことも、振り返れば、その決断が今の私の人生を築いたのですから。

インタビュアー:人生って何が起こるかわからないし、後からしか、その時の判断がどうだったのかを知れないですからね。今だから笑って話せますね。
それでは、洋菓子の世界への修行はどのように始まったのでしょうか?

新田さん:最初は全くの未経験者で、洋菓子を作ったこともありませんでした。ですが、洋菓子店での修行を決意し、米子に戻ってきました。そこからが本当のスタートで、洋菓子の基本から学びました。最初は大変でしたが、自分が本当にやりたいことに向かって進むことができたので、頑張りました。

インタビュアー:その後、どのような経路をたどり、今のお店、 “NiCO sweet” をオープンしたのか、道のりを教えていただけますか?

新田さん:米子の洋菓子店での修行を終えた後、出雲の洋菓子店で10年間を過ごしました。そこでさまざまな経験を積み、洋菓子作りのスキルを磨いていきました。その後、米子の洋菓子店で働く機会がやってきたので、それをきっかけに、幼少期からを過ごした、皆生温泉に戻ってきました。
それから数年した、2017年に縁があり、今の場所でレンガ屋さんの中に「NiCO sweets」をオープンさせました。

インタビュアー:オープンをしてから約6年が経つんですね。振り返ってみるとどうですか?

新田さん:オープン当初は、レンガ屋さんの人気もあって、店内でもテイクアウトでも購入していただけましたので、思ったよりも良いスタートが切れたなと思います。
他のお店へにもケーキを卸したりもしてましたし。しかし・・・コロナ過に入ってからは不安でした。
レンガ屋さんが休業することになり、自分たちはどうしようかと考えましたが、細々でもできたらと思い、続けていました。
そうしたら、レジャーや外食の機会がなくなった方々の楽しみとして、自宅で美味しいケーキを食べたいと求めて来てくださる人が増えていったんですよ!
とても有難かったですし、喜んでくださるお客様たちが励みになりまた。

インタビュアー:順調に進んでいたところで、突如とやってきたコロナ自粛は辛い期間となりましたね。それでも、続けるという判断が再びお客様を呼び起こせてよかったですね!
現在はどうですか?

新田さん:はい、幸いにもお客様も戻ってきてくれました。しかし、コロナ禍の影響により、物価高になったりで、材料費の負担は増えましたけど。
食材にはこだわりたいし、新商品の開発にも材料費が必要です。苦しいところもあるのですが、やっぱり美味しいスイーツを提供し続けたいですよね。

インタビュアー:お客様が戻ってきてくださったことは本当に嬉しいことですが、お菓子作りに必要な食材は大幅に値上がりして厳しい状況はありますね。
その中でも新商品の開発とあったのですが、どうやって考案されていますか?

新田さん:流行り物に乗るとかはあまりなく、インスピレーションですね。後は、一緒にお店をサポートしてくれる、奥さんに相談しています。しっかりとした意見やアドバイスをくれますので、有難いです。

インタビュアー:店頭におられた、笑顔の素敵な女性ですね!側で支えてくれる奥さんがいるのは心強いと思います。

新田さん:はい!そうです。本当に感謝しかないですね。楽しい時も苦しい時も、ずっと支えてくれています。だから乗り越えれることがたくさんあるんですよ。

インタビュアー:あの笑顔に支えられたら、私も頑張れる気がします!

新田さん:私たちは「笑顔を届ける」のが仕事ですから!

インタビュアー:素敵なお話が聞けたところで終わりにしたいのですが、もう少しお付き合いいただいてもいいですか。(笑)
幼少期から学生時代を皆生温泉で過ごし、再び戻り、お店も皆生温泉にオープンされたので、深くこのエリアに関わる人としてお話を聞けたらと思います。

今と昔では皆生温泉エリアの雰囲気の違いや、今後の皆生温泉エリアへの思いなど、お聞かせください。

新田さん:子どもの頃は、とにかく賑やかな場所でした。今と違って景気の良い時代でもありましたからね。
だからと言って、今が閑散としているとも思いません。新しい住宅やお店も増えてますし、かつて見ていたビーチでの花火も夏には上がるようになりました。今と昔を比較するのは難しいですね...。
あっ!閉店して、そのままになっている場所は目立ちますね。活用して、もっと新たな人の流れを作れたら、行きたくなる皆生温泉になるのではないでしょうか。

インタビュアー:空き家や店舗はありますね。カイケラボでは、「空き家ツアー」という取り組みを定期的にしてまして、県内外のどなたでも参加でき、専門家と一緒に不動産物件を回ったりしているんですよ。ぜひ機会があれば、ご参加ください。まち歩きをしながら回るので楽しいですよ。

新田さん:ありがとうございます。参加してみたいですね。

インタビュアー:新田さんは洋菓子職人なので、そういったところで、皆生温泉を盛り上げるきっかに繋がる何かはありませんか?

新田さん:実は…「NiCO sweets」では、皆生温泉をモチーフにした洋菓子を作って販売してたんですよ。
”ニューヨークチーズ”を”にゅうよく♨チーズ”という商品名にして。後は、皆生のビーチから海水を取ってきて、そこから塩を手作りし、アクセントに使用していました。

インタビュアー:ここにきて、また面白い話がでてきましたね!なかなか終われません(笑)
地域資源の活用という点でも、皆生の海水から塩を作るというのは、オリジナリティがあり、”皆生ブランド”が作れますね!
料理では、塩は欠かせない食材ですし。新田さんならではの、ユニークな発想!面白いですね。
あと…長い期間を皆生温泉で過ごしているだけあって、「皆生愛」を感じます。

新田さん:皆生には、思い出も詰まっていますし、今もこうやって居続けているので、大好きな場所です。だからこそ、この皆生温泉の魅力をたくさんの人に知ってもらいたいですね。
私にはスイーツから伝えることしかできないので、同じ食材を通して、皆生温泉ブランドのグルメを作りたいですね。ひとりでは弱いので、みなさんと協力してできたらと。

インタビュアー:それが、まさに”塩”なんですね。

新田さん:そうです!「みんな(皆)の塩」です。このネーミングがいいなと思っています(笑)

インタビュアー:いろんな構想ができていますね。こうやって、皆生温泉エリアに関わる方にインタビューさせてもらって感じるのは、みなさんの皆生温泉エリアに対する熱い思いなんですよね。

新田さん:はい、皆生温泉は私たちにとって特別な場所で、それを大切にしたいという思いが共通しているのかもしれません。このエリアには自然の美しさ、温泉の癒し、そして地元の魅力がたくさんあります。それをもっと多くの人に知ってもらい、楽しんでいただけるように、できることを続けていきたいです。

インタビュアー:素晴らしいお話をありがとうございました。新田さんの皆生温泉エリアへの熱い思いやアイデアが、この地域の未来に大きな影響を与える日がくるかもしれません。

熱い情熱と愛情の詰まった、「NiCO sweets」のスイーツを味わいに、ぜひ皆生温泉エリアお越しください。

NiCO sweets

住所:鳥取県米子市皆生新田2-5-12 レンガ屋内
電話:0859-37-3722
時間:11:00-19:00
休み: 水曜日