たくさんの人の想いと活動で支えられている美しく、たのしい海
皆生温泉ならではの魅力と言えば、やはりまず思い浮かべるのは温泉・海・砂浜・松林・大山などの、自然の魅力ではないでしょうか?それもそのはず、長い皆生温泉開発の歴史は、100年以上も昔に海辺で沸く湯の発見にさかのぼり、海・砂浜は切っても切り離せない特色です。そして、その環境は絶え間なく人の手をかけて守られてきた歴史もあります。
昭和初期には、たたら製鉄が廃れると共に、上流から皆生の砂浜に流れ込む砂が減り、急激に海岸線が後退しはじめました。護岸工事も行われましたが数年で崩れ、浸食との闘いはその後40年近くも続きます。そして、沖に平行の離岸堤が造られると、やがてトンボロと呼ばれる砂州ができはじめ、ようやく砂浜の後退を食い止める手立てが見つかります。こうして人の手で守られてきた皆生の海岸。現代でも様々な取り組みにより、美しく楽しい砂浜は守られています。特に、海水浴がはじまる夏前には様々な清掃活動が行われます。
今年は、7月6日、裸足で歩ける砂浜を残そうという趣旨で、鳥取県内各所で開催されている『鳥取県ホンダ会』さんの、大がかりなビーチクリーン活動も皆生のビーチで行われました。ホンダグループ従業員・関係者の方々や皆生温泉の関係者など総勢約120名もの参加者が集まり、また、Hondaが開発して、全国のビーチクリーンを巡って活躍している『ビーチクリーナー』も登場。
砂に埋まったゴミはしっかりと掻き出しながらも、砂の中の生き物への影響が少ないように配慮されています。人の手と、素敵な理念で作られたビーチクリーナーで、しっかりときれいになりました。「この活動がはじまってしばらくはそんなに人数が集まらない時期も長かった。しかし、最近はSDGsの浸透など社会の動きも加 わ り 、ビーチクリーン活 動にも注目が集まるようになってきた。それに伴って、関係者もやる気がどんどん湧いてきている。今後もこうした活動はぜひ継続していきたい」と鳥取県ホンダ会の金口会長も語ります。
美しく、たのしい海・砂浜はたくさんの人が関わって、初めて守られ実現できています。これからも、何年も何百年も先の世代にまで、今以上に美しく、たのしいビーチを、皆生温泉を受け継いでいきたいですね。
【令和4年度皆生海岸清掃実施団体】多くの方の清掃活動で砂浜は守られています(^^♪
●海と日本プロジェクト(株)m&m
●ボランティア団体未来
●環境を考える企業懇話会
●小さな親切運動山陰本部
●皆生温泉エリア経営実行委員会
●(株)チャイルドフォース
●軽費老人ホーム福原荘
●鳥取県自動車整備振興会西部支部指定事業者
●皆生温泉旅館組合
●鳥取県トライアスロン協会
●フィリップモリスジャパン山陰営業部
●米子グレートサウスライオンズクラブ
●ビーチスポーツパーク
●福米西小学校
●福生西小学校
●米子ボーイズ
●福生中学校
●ワンプライム(株)
●個人
※米子市役所に届け出のあった活動を抜粋してご紹介しています。
「孫さん、ウェルビーイングって何ですか?」
皆生温泉エリアで目指す「ウェルビーイング」。最近、いろんなところで耳にするこの言葉だけど、どんな意味なんだろう?「まち」「温泉」とどんな関係があるの?映画製作や即興劇、路上での健康相談など、様々な方法でウェルビーイングを高めるための活動を実践、研究する孫大輔さんに「ウェルビーイング」について連載していただきます。
ウェルビーイングってなんだ?
ウェルビーイング(well-being)という言葉が今、注目を集めています。健康や幸福の発展概念として、社会福祉・医療・心理などの分野で使われ、普及しはじめたものです 。しかし、最近では、政府による働き方改革の推進や価値観の変化なども背景に、ビジネス界など、多くの分野で用いられています。
ウェルビーイングは 、定訳がありません。単なる「健康」でもなく、happyであることの「幸福」とも違います。「福祉」と訳されることもありますが、福祉は「welfare(ウェルフェア)」という異なる用語があります。
心理学者のセリグマン博士によると、ウェルビーイングは一つの状態というよりは「構成概念」であり、少なくとも5つの要素を含みます、「ポジージメント」、「良好な関係性」、「意味・意義」、「達成」の5つです。セリグマン博士によると、ウェルビーイングは単なる幸福な状態とは異なり、「持続的な幸福」と深い関係があるそうです。
しかし、幸福・幸せとは何でしょうか。それは個人によって異なるものなのではないでしょうか。ここでは、個々人が何を幸せに感じるのかという「意味」が問われています。例えば、何らかの事故や病気で体に障害をおったとしましょう。そのとき、その人のウェルビーイングは損なわれたということになるのでしょうか?それでも、その障害を抱えたことで人生の深い意義に気づいたり、障害があるからこそ新しい挑戦ができるようになったという「意味」を感じることができたら、その人のウェルビーイングはむしろ向上したと言えるかもしれません。
古代ギリシアの哲学者アリストテレスは、人間にとって最も価値の高い善きものとして「エウダイモニア(幸福)」という概念を述べています(『ニコマコス倫理学』)。ここでいう「幸福」とは、人間を人間たらしめる至上の価値であり、単なる快楽とは違います。快楽だけでは、人間は深い幸福に達することはできない。むしろ、心の中の神(ダイモン)に従って、良く生き、良く行為することが、真の意味での幸福と考えたのです。この「エウダイモニア」が、現在のウェルビーイングに近い概念だとも言えそうです。
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』には「ほんとうの幸い」という言葉が出てきます。「ぼくのおっかさんが、ほんとうに幸いになるなら、どんなことでもする。けれども、いったいどんなことが、おっかさんの一番の幸いなんだろう」とカムパネルラは言います。本当の幸いを求める旅は、ウェルビーイングに通じているのかもしれません。
孫大輔 家庭医(総合診療医)/鳥取大学医学部地域医療学講座講師
エリア経営だより
《 今回は7月6日(水)13:00から開催された定例会より 》このコーナーでは、毎月の「皆生温泉エリア経営実行委員会」定例会の内容を一部お伝えしていきます!
まだまだ未定のこぼれ話も楽しんでくださいませ!!
●6月25日境港に寄港したクルーズ客船「MSCベリッシマ」の乗客、皆生温泉への誘客活動について報告
全長316メートルで国内最大級。境港でも過去最大級の客船である「MSCベリッシマ」の乗客に対して、皆生温泉では無料シャトルバスを運行し誘客活動を行いました。シャトルバスは定員100人に対し、87人が利用し、予想以上の成果を得ました。今後の展開にも期待が持てます。
●まちなみ整備「令和5年度灯りの整備」について
本年4月22日にお披露目式が行われた皆生温泉の海岸沿い遊歩道街灯。海浜公園~湯喜望白扇までの区間の照明設置が整備され、夜の街あるきや散歩など、ここちいい空間がまたひとつで来ましたね。令和5年度はさらにその区間が延長される予定です!!ぜひぜひお楽しみに!
新たに見えてきた皆生温泉の可能性と課題
皆生温泉には、温泉・海・砂浜などの豊かな環境があり、それを活用した文化やスポーツなども生まれ、受け継がれ、山陰観光の拠点を担ってきました。でも、時代や環境の変化に合わせ、魅力を高めなければならない状況です。
そこで2021年8月、民間も行政も連携した組織「皆生温泉エリア経営実行委員会」が設立されました。皆生温泉の資源をしっかり活かし、暮らすわたしたちも、訪れた人も、関わる人もみんなが「肉体的にも精神的にも社会的にも心地いい=ウェルビーイング」なまちにもっとなっていくため、様々な社会実験や補助事業などを実施しています。そして、その活動をさらに加速してくため、2023年5月、実験的な取組みをカタチにしていく「カイケラボ」がチームとして発足しました。
チームには委員もいますが、昨年のエリアデザインスクール受講生や、社会実験の運営ボランティアから関わったメンバーなど様々です。カイケラボは、①エリアの課題を取り扱う勉強会の開催、②エリアの課題解決に向けた実証実験の実施、③まちづくりに関する情報発信、などを行い、皆生温泉に関わる人や、環境や、時間・・・などを健やかにしていくことで、豊かな次世代社会(=ウェルビーイングな状態)を実現していきたいと考えています。

カイケラボメンバーは職種も建築士やデザイナーなど多様!!
今年度、具体的には、
①まちづくりスクールを拡大実施!!(昨年、まちの資源有効活用プレイヤー育成としてスタートしたスクールを、多コース化してさらに多様に!!)
②情報発信をグレードアップ!!(このカイケプレスもリニューアルし情報量UP!SNSやWEBも強化していきます)
③空き不動産活用事業を強化!!(空きスペースや空き物件への出店につなが取り組みを、頻度も体制も強化して実施)
④ぐるぐるかいけ&水一ひろばの実施強化!!(回数も実施コンセプトも充実し、低未利用地の利活用や関係人口増を狙う)
など工夫していきます。
健やかで豊かでたのしい皆生温泉は、みんなの関わりがあってこそ実現していけるものです。ですから、カイケラボはあくまでオープンなラボとして、誰もが関わりやすいラボにしていきたいと思いますので、ぜひぜひ関わってみてくださいね(^^♪

スクール受講募集も間もなくスタート!!おたのしみに!!
トピックかいけ
まちを楽しく変えていく、『水一広場&ぐるぐるかいけ』に参加してみてください(^^♪
昨年からスタートした、皆生温泉の様々な場所をより良く有効活用していくミニミニ実験「水一広場」。松林を焚火ひろばにスイッチしたり、観光センターをBARにスイッチしたり・・・。今年度の「水一広場」は、観光センターに開催を固定して、今後のより良い観光センターのあり方を実験していくことになりました!!
また、皆生温泉のまちの心地いい姿を実験的に作ってみて、実現していく『ぐるぐるかいけ』は、開催回数を一気に増加!!今年度初回の4月開催を皮切りに、7月・9月・・・とテーマや規模を変えながら開催して「皆生温泉の新たな日常」を実現していきます。
これらの取組みは、あくまでイベントやお祭りではありません。今後、皆生温泉で暮らす・働く私たちがまず心地いい街になり、誰もが訪れたい街になるための実験です。みんなが関わっていくことで初めて実現に向かっていけるのです。参加してみてください、一緒に楽しい皆生温泉を作っていきましょう!!

「水一広場」では皆生温泉のまちについて気軽に語り合ったり、「ぐるぐるかいけ」では出店者として関わることもできたり・・・関わり方はさまざまです。
エリア経営だより このコーナーでは、毎月の「皆生温泉エリア経営実行委員会」定例会の内容を一部お伝えしていきます!まだまだ未定のこぼれ話も楽しんでくださいませ!!
《 今回は6月7日(水)13:00から開催された定例会より 》
●8月4日(金)15:30~17:00(予定)ぺちゃくちゃかいけ“大”(仮)開催決定!!
【会場】米子市観光センター
皆生温泉のまちの様々な資源を活用についてパネルディスカッションや意見交換などを行います!!詳細は追って!!まずはお時間空けてください!!
●「ビールを原料にして走る自転車!?」導入妄想中!!
「ビアバイク」って知ってますか?大勢で乗ってビールを飲みながら漕ぐことでまちを楽しく移動していく愉しい自転車です(もちろんハンドルを握る方はノンアル。)皆生温泉で導入できないか?という話が出ています!「! ビアバイク」検索で見てみてくださーい!(^^)!
●皆生温泉のまちに“欲しい”って何だろう!!
皆生温泉のまちにコレが欲しい、アレがあったらもっと愉しくなる・・・ここに暮らすわたしたちがもっと心地よくなるには、まず「妄想してみる」ことだと思います。この日は「やっぱり小粋な蕎麦屋」「こんなパン屋さんも欲しい」そんな話も盛り上がりました!!
ぺちゃくちゃかいけ公開収録- これからどうする?皆生-
『ぐるぐるかいけ』など、春・秋のオープンエアな活動が活発化する皆生温泉。
次のステップとして、皆生温泉エリア全体の居心地の良い空間整備について
あり方の議論をスタートするためのキックオフミーティングを開催します。
ぜひぜひ来場いただき、知って・関わって、もっともっとまちを心地よくしていきましょう!!
■令和5年8月4日(金) 18時~20時
■米子市観光センター 2階多目的ホール
■主催 皆生温泉エリア経営実行委員会
■■■この会にぜひご参加いただきたいみなさん
・地域のみなさん
・旅館のみなさん
・既存の飲食事業者さん
・ぐるぐるかいけに参加いただいた事業者のみなさん・皆生に興味のあるみなさん
・令和4年度実施のぺちゃくちゃかいけに参加いただいたみなさん
・令和4年度実施エリアデザインスクールに参加いただいたみなさん
■■■登壇者
・服部 彰治 氏 札幌大通まちづくり株式会社 取締役事業部長
・伊坂 明 氏 皆生温泉エリア経営実行委員会 会長(株式会社皆生グランドホテル 代表取締役)
・坂内 和孝 氏 皆生温泉エリア経営実行委員会 副会長(皆生温泉観光株式会社代表取締役)
・上保 裕典 氏 株式会社中海テレビ放送Chukaiトライセクター・ラボ ラボ長
・永井 高幸 氏 かいけラボ共同事業体 代表(株式会社エートス 代表取締役)
・伊木 隆司 氏 米子市長
・山下 裕子 氏 まちなか広場研究所 主宰
■■■来場のお申込みはコチラ(※もちろん当日参加も大歓迎!!)
https://docs.google.com/forms/d/1_2zPYWOuXpWMxX7Kh5wLZZaekzmX2NFnw4ZRzZzmd1A/viewform?edit_requested=true
皆様お待ちかね、
ぐるぐるかいけ が
7月23日開催!!
詳細に関してはこれからなので
まずは日程告知です🙇♂️
続報はいましばらく
お待ちください!!
【7月の水一広場】
7月5日はカイケラボ毎月恒例の水一広場!(^^)!
先月の水一広場に参加いただいたみなさんからのアイデアを実践してみます!
今回は、前回と同様のスタイルにプラスして地酒を飲み比べできるように複数種類を準備予定。もちろんノンアルも地酒以外のアルコールもあります🙋♂️
フードに関しては、お近くの飲食店さまで、テイクアウト可能なメニューをリストにしてますので、そちらもお試しくださいね〜♪
水一広場は皆生で何かやりたい人やりたいと思ってくれる人などなど関わる人をどんどん増やしていきたいという思いから開催しているフラットな交流の場です!(^^)!
ぜひぜひお出かけください~!!
KAIKE labでは「カイケを動かす人」と題して、皆生温泉エリアの人々へインタビューをしていきます。
今月は・・・
皆生温泉の旅館街を歩いていると変わった建物!?が出現・・・トレーラーハウスにコンテナハウス。
なんだが不思議な雰囲気。
ここは、海潮園(鳥取県米子市皆生温泉3丁目3−3)の近くにある、「オデン・ザ・ジャイアント」というおでん屋さんです。
なんで?なんで?が詰まっているので、色々とお話を聞かせてもらうことにしました。
インタビュー:「オデン・ザ・ジャイアント」 山本裕文さん
「皆生温泉エリアに新たなスポットを創出」
インタビュアー:はじめまして!よろしくお願いします。
山本さん:よろしくお願いします!
インタビュアー:早速ですが、色々と聞きたいことがあり過ぎて、何からと思うのですが…先ずは自己紹介をしてもらっていいですか?
山本さん:「オデン・ザ・ジャイアント」というおでん屋をやっている山本裕文です!7年前にUターンで地元である鳥取県に帰ってきて、今年の3月にこのおでん屋をオープンさせました。
インタビュアー:数か月前のことなんですね!また何でこの皆生温泉エリアでおでん屋さんをしようと思ったのですか?
山本さん:元々食べることが好きで、いつかは自分の飲食店を開きたいと思ってて。
そんな時に色んなタイミングが揃って、昨年末あたりから具体的に構想を練って、わずか3ヵ月後にオープンしちゃいました(笑)
皆生温泉でやろうと思ったのは…このエリアは「まだまだ盛り上がるポテンシャルを秘めている」と感じてて。観光客が多く訪れる温泉地で、旅館に泊まって散策するだけではなく、歩いて楽しめる場所があったらもっといいのにって。そして、飲み屋街としての未開拓地でもある皆生温泉エリアが、新しいスポットになれば面白いとも思ったんです。
インタビュアー:地元に住んでいると、言われてみれば「皆生で飲もうよ!」という機会は少ないかも・・・未開拓地に納得。
その発想が、このユニークな建物になったのかなと思ったりするのですが…。
山本さん:この敷地には他のお店でトレーラーハウスがあったりしているので、コンテナハウスでしようと思って、コンテナを持ち込んでDIYでデッキや屋根、窓を作りました。
インタビュアー:えーーー!これ手作りなんですかー!?すごいクオリティ。
この対面式の感じやコンテナの質感とウッドデッキが抜群にお似合いです。
山本さん:昔ながらの対面式のカウンターで、一人で訪れても楽しむことができた方がいいなと。知らない人同士が仲良くなったり、県外から来た人とコミュニケーションを取る機会が生まれる場所で、地元の人たちにも気軽に立ち寄って楽しめる空間になればと思ってこのスタイルにしたんですよ!
せっかくなので、自慢のおでんや料理を食べてください!
「その時のうまいもんを出しているんで」
すごくおいしーーーーーい!!懐かしさというか、おかんが作る温かさも感じる味です。
この雰囲気もプラスされて、さらに思うのかもしれません。
インタビューが終わるころには、旅館に宿泊されている方と地元の若者たちで賑わっています。交わることのなかった人たちが、地元の話、趣味や仕事についての会話で盛り上がっています。山本さんが描いていた場所が徐々に現実のものとなりつつあるなと感じました。
最後のに山本さんから一言お願いします。
「地元の人も観光客も、この場所で思い出を作り、楽しんで欲しいですね。みんなが集まって語らい、新たなつながりを築ける場所になるよう続けていきます」
地元の魅力を引き出し、皆生温泉エリアに新たなスポットとして根付いて欲しいと願っています。
山本さん、ありがとうございました!
店舗:おでん専門店「オデン・ザ・ジャイアント」
住 所:鳥取県米子市皆生温泉3-2-7[MAP]
営 業:18:00~22:00
定 休:木曜日
新たに見えてきた皆生温泉の可能性と課題
皆生温泉の海や浜辺・温泉・空き土地など、様々な要素をもっと有効活用して、暮らす人・訪れた人、皆が心地いいまちになるよう、企画~実践に取り組んでいる『皆生温泉エリア経営実行委員会』。令和4年度の様々な事業を終え、去る3月18日(土)に米子市観光センターで報告会を行いました。

米子市観光センター2Fで開催された報告会には大変多くの方が来ていただけました。
開会挨拶に続いて、まずは実行委員会の伊坂会長から、令和4年度の事業報告として、低未利用地活用の社会実験『ぐるぐるかいけ』の報告や、空き不動産活用促進のための『空き不動産ツアー』などの成果によりエリア内に9店舗のお店が新たに開店しました。また、駐車場問題解決のため『akippa登録推進』では日帰り観光に使える駐車場が新たな109台できたことなど、様々な実績が報告されました。
また、「これら事業を令和5年度以降も続けていくためには、人・財源が課題。役割分担と財源を検討していく」と、意気込みを新たにしました。
様々な視点からこれからの皆生温泉を考える
事業報告の他には、多様な側面から見た話題提供をしていただきました。デジタル分析の専門家からは、令和4年度に実行委員会で実施した住民アンケート調査結果を基に、分析頂きました。その結果、カイケプレスやぐるぐるかいけなどの認知度上昇が顕著。また、ビックデータ分析では、コロナ禍の緩和で宿泊客数が少しずつ戻っている現状や、地元の方々の皆生温泉来街頻度に伸びしろが残っているという課題もわかり、皆生温泉の現状とこれから活かすべき魅力などが見えてきました。

住民アンケート調査結果を基にした分析報告をしていただいた、神戸市最高デジタル責任者補佐官/兵庫大学教授 宮崎 光世氏。
また、実行委員会のアドバイザーとして『妄想模型(地域住民と共に街の理想像模型で見える化していき、さらにそれを見て議論を深めていく)』を実践して頂いている株式会社設計領域の吉谷代表からは、皆生温泉街が設計された歴史とその魅力や、それを踏まえた今後の姿を、住民みんなで考えて意見しあっていく大切さと有用性をお話いただきました。

『妄想模型』を前に、皆生のまちの成り立ちと、皆生のこれからを語る株式会社設計領域 代表取締役 吉谷 崇 氏。
このように、市内外から皆生温泉への注目が高まっています。もっと、もっとより良いまちを目指して、地元もみんなで関わっていきたいですね。
去る3月18日(土)に米子市観光センターで行われた報告会でも見えてきたように、エリア経営実行委員会(以下、実行委員会)を含む皆生温泉の様々な方々の努力により「皆生のまちの様子」は、いろいろと変わりつつあります。もちろんこれからも、地域のみなさんと一緒になって、よりよいまちへどんどん変化をしていきましょう!!現時点での成果と目標をお伝えします!!
日帰り観光に使用できる駐車場“増”
皆生温泉のまちは、大規模な宿泊施設も多いため、各施設駐車場は大型のものも多くありました。が、日帰り観光に利用できるような駐車場はありませんでした。akippaという駐車場予約サービスへの登録推進を行い、109台もの日帰り観光にも利用できる駐車場ができました。
官民の境界線を越えたここちいい居場所“増”
2021年度、情緒ある景観の創出・統一を目的として3件の宿泊施設の海側ファサードを改修。いずれも、官民境界線をまたぎ、心地の良い「居場所」づくりを目指しました。また、2022年度には遊歩道照明も刷新され、夕日を眺める、おしゃべりをするなど、多様な活動が起こりはじめています。
松林や砂浜、公園などの有効活用実験“増”
皆生温泉の特徴である白砂青松。景観や空気感を愉しめる空間は、松林・砂浜・公園などそこここにあります。が、それらのすべてが有効活用されているか、というと疑問です。そこで各所をより心地よく使う実験を増やしています。結果、荒なた出店や催し増加や、参加市民が巡り歩くことで健康増進にも寄与するなど、副次的な効果も見え始めています。
空き不動産への出店“増”
空き土地や空き店舗・空き家が、以前の皆生温泉に比べて目立ってきていたのは、みなさんご承知の通りと思います。実行委員会では『空き物件見学ツアー』や『お試し出店』の機会づくりを行うなどして、様々な出店誘致活動を行っています。
皆生温泉のまちづくりに関わる機会“増”
2021年度から実行委員会の主催でワークショップやエリアデザインスクール等を開催し、フラットにまちづくりに関われる機会を増やしています。自治会関係者、民間事業者、行政関係者などがフラットな立場で、皆生温泉のありたい姿について意見を出しあったり、企画したり、実験したり・・・機会が確実に増えています。
花壇の花が植え変わった、という結果だけでなく、
植え替えたい、という想い、
街を美しくという想い、皆で生きていくという実感、
そんなひとつひとつを、噛みしめていきたいですね😊
#リポスト – @kaike_onsen by @get_regrammer
こんにちは♨
とっとり花回廊さんのスタッフさん、皆生温泉各旅館有志で
米子市観光センター周辺の花壇の植え替えが行われました。
4月は鉢を新しく植え替えして、今回は花壇メインに植え替えました✨
今回は黄色とオレンジ色のマリーゴールドがたくさん加わりました🎵
マリーゴールドはの花言葉は「勇気」「健康」です。
「皆、生きる」の願掛けでお馴染みの皆生温泉にぴったりのお花です🍀
米子市観光センターの足湯のタオルは無料で貸しだししております😊
色とりどりの綺麗なお花を鑑賞しながら[花風の足湯]をご利用下さいませ。
#皆生温泉#米子市観光センター#米子市#足湯#観光スポット#サイクリング#海
#onsen #tottori#とっとり花回廊 #flower #sightseeing
#kaikeonsen#bicycle
皆生温泉エリア全体で駐車場活用を進めるため、
連携協定の締結をしているakippaさんは、
花火大会の交通混雑対策にもバッチリ!!
皆生温泉エリアではホテル事業者や住民などにakippaを周知し、遊休スペースの
駐車場貸出を増やし、観光客の誘致につなげています。
事前に予約できる駐車場が増えることで、海水浴や日帰り温泉で
訪れた観光客は現地で駐車場を探す必要なく、安心してアクセスできます。
駐車場オーナーは新たな収益を得ることができ、
迷惑駐車の抑制にもつながります。
今回話題となっている諏訪湖上花火大会でも、
大会当日には大変混雑していた駐車場および周辺道路の緩和を図るため、
(1)臨時駐車場への予約制導入
(2)周辺の駐車スペースの開拓
の2つの取り組みを行うことで、交通分散の実現と交通渋滞の緩和を目指しているそうです。
さらには、現地係員の方の負担軽減にも繋げていきたいようです。
空きスペースや空き時間をシェアして有効活用するこのような取り組みは、
正に地域を様々な観点から元気にしていく取り組みですよね🤣