KAIKE PRESS#14-特集
令和4年度の皆生温泉
エリア経営実行委員会を終えて
新たに見えてきた皆生温泉の可能性と課題
皆生温泉の海や浜辺・温泉・空き土地など、様々な要素をもっと有効活用して、暮らす人・訪れた人、皆が心地いいまちになるよう、企画~実践に取り組んでいる『皆生温泉エリア経営実行委員会』。令和4年度の様々な事業を終え、去る3月18日(土)に米子市観光センターで報告会を行いました。
開会挨拶に続いて、まずは実行委員会の伊坂会長から、令和4年度の事業報告として、低未利用地活用の社会実験『ぐるぐるかいけ』の報告や、空き不動産活用促進のための『空き不動産ツアー』などの成果によりエリア内に9店舗のお店が新たに開店しました。また、駐車場問題解決のため『akippa登録推進』では日帰り観光に使える駐車場が新たな109台できたことなど、様々な実績が報告されました。
また、「これら事業を令和5年度以降も続けていくためには、人・財源が課題。役割分担と財源を検討していく」と、意気込みを新たにしました。
様々な視点からこれからの皆生温泉を考える
事業報告の他には、多様な側面から見た話題提供をしていただきました。デジタル分析の専門家からは、令和4年度に実行委員会で実施した住民アンケート調査結果を基に、分析頂きました。その結果、カイケプレスやぐるぐるかいけなどの認知度上昇が顕著。また、ビックデータ分析では、コロナ禍の緩和で宿泊客数が少しずつ戻っている現状や、地元の方々の皆生温泉来街頻度に伸びしろが残っているという課題もわかり、皆生温泉の現状とこれから活かすべき魅力などが見えてきました。
また、実行委員会のアドバイザーとして『妄想模型(地域住民と共に街の理想像模型で見える化していき、さらにそれを見て議論を深めていく)』を実践して頂いている株式会社設計領域の吉谷代表からは、皆生温泉街が設計された歴史とその魅力や、それを踏まえた今後の姿を、住民みんなで考えて意見しあっていく大切さと有用性をお話いただきました。
このように、市内外から皆生温泉への注目が高まっています。もっと、もっとより良いまちを目指して、地元もみんなで関わっていきたいですね。