温泉街で街歩きを楽しむ
「うごくまち ぐるぐるかいけ」が3月12、13日の両日、皆生温泉一帯で開かれました。点在したイベントゾーンに飲食の屋台やアウトドアの体験ブース、温泉を活用した足湯などが登場し、カップルや家族連れが楽しんでいました。
空地にも屋台が出店
このイベントは、官民が連携して発足した皆生温泉エリア経営実行委貞会(伊坂明会長)の「皆生温泉エリア魅力向上補助金」を受けた皆生グランドホテルと、まちづりなどをテーマに市民有志らでつくる「米泳ぐ」が主催しました。
米子市観光センターを中心にして四条通りや皆生海岸沿いに6区画が設けられ、「ワークショップ」「アトラクション」「ととのう」などテーマが設定され、約20ブースが出店していました。
ととのうゾーンは、テントサウナや移動式の足湯が無料で体験できました。米子市から訪れた家族連れは「スペースが点在しているのでゆっくり歩くのにちょうどいい」と目を細め、「また参加したい」と充実した表情で散策を楽しみました。
こどもたちも足湯でほっこり
皆生海浜公園では、皆生温泉で実店舗の開業を検討しているという川村諒志さん(28)が、「さんかくショコラ」で出店して生チョコを販売しました。川村さんは「海と温泉が近く、まちづくりを地域が一体となって取り組んでいる」と日を輝かせていました。
「地元の人」が集まる場所へ
2020年に皆生温泉は開場100年の節目を迎えました。温泉街を中心に市民の生活は活気づきましたが、観光地として注目が集まるようになると、地元の人は徐々に足が遠のいていきました。
皆生海浜公園にてミニ屋台づくり体験
かつてのようなにぎわいを取り戻そうと、皆生温泉エリア経営実行委貞会は起業を考える若い世代の背中を押すような取り組みや、空き地や空き店舗を使った事業を進め、観光地から「地元の人が遊びに来る場所」への転換を考えています。
観光センター前も屋台でにぎわう
米泳ぐの森田さとしさん(26)は「歴史のある場所に若い人のアイデアが融合して、新しいものが生まれる地域になれば」と新たな皆生温泉の姿を思い浮かべます。