まちづくりに問わるプレイヤーを増やす
6月2日第一固の座学を皮切りに、「カイケエリアデザインスクール」が、22名の受講生を集め開校しました。
皆生温泉のにぎわい創出に官民一体となって取り組む「皆生温泉エリア経営実行委員会」の活動の一環で、まちづくりに関わるプレーヤー(人)を増やし、皆生温泉の活性に寄与することを目的としています。 全3回の座学で皆生温泉のまちについて、や、まちづくりの考え方などについて学び、その成果として実践型の社会実験イベントを受講生自らが主催する、という形式です。
皆生の魅力を歴史から思案する
第1回の座学講師は、建物のコンセプトから関わる設計事務所「設計領域」(東京都)の吉谷崇氏(44)。「歴史をたずね思案する」というテーマで、皆生温泉の街並みの成り立ちや区割りを、海外の街と比較するなどわかりやすく解説しました。
皆生の魅力について熱く語る吉谷氏
また、参加者が自由に意見を出し合うワークショップも行われ、四条通りエリア・松林エリア…といった皆生温泉内6つのエリアの現状や課題、魅力の活かし方などが話し合いました。 例えば、海岸遊歩道エリアでは「海が近い」「淋しい」、四条通りは「何もない」「メイン通り」「古い」といったように各エリアに対して意見が出され、それぞれが抱える現状が浮き彫りになりました。
皆生温泉の活性化案が次々と卓上へ
11月には学んだ成果を実践イベントに!
スクールはこの後2回の座学を経て、興味を持ったエリア別にグループとなっていき、各エリアの課題解決を目指した活用案などを見出していきます。そして、その成果として11月には、各エリアの活用案を具現化する実践イベントを開催する予定です。
参加者の1人で、60年以上皆生温泉で育った坪倉元武さん(66)は、活力が失われていく姿を目の当たりにしてきたといいます。昔ながらの公園遊びを通したにぎわい創出を目指し「いつまでも子どもが元気に遊べる皆生にしたい」と意気込んでいます。
ワークショップでも様々な意見を交換し合う吉谷氏