米子市都市景観施設賞「景観まちづくり部門」を受賞しました!
第14回 米子市都市景観施設賞 景観づくり部門で受賞しました!
米子市内で平成元年度以降に建築・建設等されたデザインに優れ、良好な都市景観の形成に貢献されていると認められる民間施設が対象に行われた、令和5年度の米子市都市景観施設賞の施設として「皆生温泉エリア経営実行委員会」の活動が選ばれました!
温泉地としての魅力を磨き上げ、「選ばれる温泉地」になっていくため、当実行委員会では、「日帰り駐車場の検討」、「夜の灯り」、「空き物件の活用」、「海・砂浜の通年利用」、「公園・海岸遊歩道の有効活用」といった切り口で、温泉街の滞在環境を整えるため、地域住民や事業者のみなさまからの意見を踏まえたエリアデザインの検討や、環境整備にあたっての実証実験等を実施。宿泊客だけでなく地域住民や日帰り観光客にも愛される温泉地をめざしています。
今回、受賞の主となったのは、景観づくりの取り組みとして、地域住民・観光客の散策や、休憩の機会を創出し。イベント時には「つながる拠点」としての活用を目指し、皆生温泉の遊歩道に整備した3つの滞留拠点づくりです。
この取り組みは令和3年8月から検討が始まり、現在は海岸沿いの3つの宿泊施設の敷地の一部を活用した形でウッドデッキ、木製ベンチやテーブル等が設えました。ウッドデッキやベンチの設置と共に周辺の植栽も丁寧に管理している点や、休憩場所の提供と緑の潤い、海岸景観への眺望等、様々な景観要素を楽しめる場所の提供が目指されている点などが、景観づくりの活動として高く評価されました。
3つの拠点だけじゃない!!実行委員会が取り組む「生きた」景観
もちろん、皆生温泉エリア経営実行委員会の「景観」への取り組みはこの3つだけではありません。実行委員会では、「生きた景観」の観点を持ち、様々な側面からまちを捉えた景観へのアプローチを行っています。単に「目に見える眺め」としての景観だけでなく、そこから感じる印象や価値観の変容、その場から生まれる営みや仕組みづくりまでとらえた景観への取り組みを行っているのです。
例えば《営み》としては「ぐるぐるかいけ」や「スイッチ広場」などがあります。今よりも、もっとここちいいまちの姿を、少しずつみんなに見えるように景色を変えていきます。
《空間》を演出していくのも「生きた景観」のアプローチです。ウッドデッキやベンチを整備したり、松林のフェンスを取り外し可能な木柵に変えたり、目線に入るものの形状を変えたりしてきました。通り沿いに座れる場所ができただけでも、座った目線からは、また少し違ったまちの姿が見えてきます。
さらに言えば、この多様な主体が参加してまちづくりに取り組んでいる実行委員会の仕組み自体も「生きた景観」のアプローチなのです。屋台レンタルの仕組みや、akippaによる駐車場の流動化もそうです。まちは止まっていては活性化しませんし、様々な仕組みが動いているまちは、どんどんここちいい眺めへと育っていきます。人が歩き、多様なコミュニケーションがあり、豊かな日常が過ごせる・・・そんなまちの姿=生きた景観なのです。
もこれらの取り組みが評価されたことは、大変光栄なことです。今後も、この取り組み自体が、皆生温泉の新たな魅力として多くの方に親しまれるとともに、地域活性化に貢献できるようエリア経営実行委員会も、カイケラボも、さらに様々な取り組みを進めていきます!!