「みんなで食卓を囲む楽しさを届ける『こども食堂』
11月『カイケを動かす人』 山根智子さんが運営する『食堂市場』の「こども食堂」
鳥取県米子市皆生新田にある『食堂市場 -ichiba-』を運営する山根智子さんが、地域の子どもたちや家族にとって特別な場所を提供しています。その場所は、定期的に開催している「こども食堂」。今回はその「こども食堂」の魅力と、山根さんの想いについてお話を伺いました。
地域を支える「こども食堂」の思い
『食堂市場』が定期的に開催する「こども食堂」は、地域の子どもたちにとっての心温まる居場所です。山根さんが「こども食堂」を始めたきっかけは、「子どもたちにお腹いっぱい美味しい食事を楽しんでほしい」という思いでした。今年5月からスタートし、11月24日に7回目を迎えたこの取り組みは、地域の温かさと食育の大切さを実感する場となっています。
「食べることは”楽しい”という気持ちをたくさんの人に共有したい」と語る山根さん。子どもたちには美味しい食事を、親御さんには育児の負担を少しでも軽減する時間を提供したいとの願いからこの活動を始めたそうです。
また、「この活動は多くの人の支えがあってこそ成り立っています」と山根さんは話します。場所の提供は難しくなくても、それを継続していくには多くの課題が伴います。そんな中で、寄付やボランティアの支援が活動を後押ししていることに感謝の気持ちを表していました。
「私たちだけの力では続けていけません。この活動に賛同してくださる皆さんの思いを大切にしながら、これからも『こども食堂』を続けていきたい」と力強く語ります。
子どもスタッフが輝く「こども食堂」
食事を楽しむだけでなく、子どもたちがスタッフとして参加し、運営をサポートする姿が見られます。来店したお客さんにお水や料理を運び、「後ろ通ります!」「お下げしてもよろしいですか?」と声をかける姿はまるでプロのスタッフ。ひとりひとりが自信と笑顔を持って役割を果たしています。
「運ぶのが楽しい!」「『ありがとう』と言われると嬉しい」という子どもスタッフの声からは、この場所が子どもたちにとっての成長の場でもあることが伝わってきます。ここでの経験が、子どもたちにやりがいや自信を育む貴重な場になっているのです。
食育の力「食べることの楽しさ」を再発見
来られたご家族にお話を伺うと、「Instagramで知って来ました。小さな子どもがいるため外食は大変ですが、ここではスタッフや他の家族が温かく迎えてくれるので安心して楽しめます」と話していました。また、普段は苦手な野菜も、他の子どもたちが食べる姿を見て「私も!」と食べるようになり、苦手克服のきっかけにもなっているそうです。このように、「こども食堂」は単なる食事の場を超え、食育の場としても機能しています。
子どもたちが新しい挑戦や体験をするきっかけにもなっているのではないしょうか。
支え合いで成り立つ「こども食堂」
「こども食堂」は、山根さんやスタッフの熱い思いだけで成り立つものではありません。個人や企業からの寄付や食材提供、ボランティアスタッフ、そして子どもスタッフの協力があって初めて実現しています。
山根さんは、「継続していくことが難しいことは痛感しています。しかし、多くの方々の支えによって、背中を押されました。これからも走り続けたい」と語ります。
この活動を長く続けるためには、たくさんの方々の支援が必要です。寄付や協力は、この温かい場所を未来につなげる大きな力となります。
「食べることの楽しさを共有し、子どもも大人も笑顔になれる時間を創りたい」――そんな思いに共感してくださる方がおられましたら、ぜひ山根さんへご連絡してください。
住所 | 鳥取県米子市皆生新田1-6-23 |
---|---|
営業時間 | lunch:月曜日〜土曜日11:30-14:00 dinner:木・金・土 18:00-21:00 |
定休日 | 毎週日曜 第1.第3月曜日 |
駐車場 | 店舗前にあり |
情報 | 食堂市場 Instagram |
「こども食堂」は、皆生温泉エリアのまちづくりにおいても重要な役割を果たしています。子どもたちの笑顔が広がるこの場所を、ぜひ一度訪れてみてください。