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column

2024.02.21

地元クリエイター女子軟禁企画
50案出すまで眠れません合宿 in 皆生グランドホテル天水
〜お題「皆生レンタル屋台、どう使う?」〜 

「日本海が見える宿で、蟹を食べて温泉に入れますよ。タダで!」

見るからに怪しい男の、詐欺師の常套句のような誘い文句に、まんまと釣られたアラフォー女4人衆。
デザイナー、イラストレーター、コピーライター、全員が地元のクリエイターであるという業種の偏りにも、思えば最初からちゃんとフラグが立っていた。

宿に到着して車を降りると、波の音にいてもたってもいられず砂浜へ直行。
皆生グランドホテル天水はすぐ横が砂浜&日本海の大パノラマ。旅行気分がマックスになる女達(地元だけど)。
「日本海って“ちょっと乱暴な男”って感じでいいよね」「砂浜キレイ〜!」「サメ出そう」。さっそく思い思いに浸っていく。

ここが私のアナザースカイ! #来たことない

クリエイター業界の戦場「年度末」真っ只中の招集であるにも関わらず、うきうきと集まった女達(1名が安定の遅刻)。
本当の趣旨は「皆生のレンタル屋台・使い方大喜利50案出すまで眠れません合宿」だと聞いても
「楽しそうー!」
「全然いけるでしょ」
「蟹食べれるならなんでもいい」
「蟹どこ?」
と、動じる様子もない。そう、これが「年度末ハイ」。

屋台はレンタル可能!あなたならどんな使い方をしますか? 詳しくはこちら→

わ〜!ここが今日のお宿か〜(棒)

部屋に着いて荷物を置いて窓を開けて缶ビールを開けるまで、その間およそ1分。
お部屋は全室オーシャンビューの絶景!!!日々の忙しさも、締め切り間近のあの仕事も「忘れちゃえよ」と冬の日本海が抱きしめてくる。
穏やかな海もいいけど、波音大迫力の海って包容力が半端ない。

お部屋からの日本海

 

色んな意味で顔出しNGの女達は、さっそく己の身を守る仮面づくりを開始。

好きなものをモチーフにする人、苦手なものをモチーフにする人、なんかよくわからない人。
「お腹減った…ごはん何時かな」「温泉いつ入る?」「この海サメいるかな?」と騒いでいたのに、作り始めたとたん無言で全集中・仮面の呼吸。
言われたままにやる20代。言われた通りにやらないアラサー。なんだかんだ言ってもやることはやる、それがアラフォー。

焼き芋仮面をつくってる

謎の顔仮面ができた(笑)

 

「撮っても良いよ?」と言ったのに丁重に断られた温泉へ。
これまたオーシャンビューで最高…。実は皆生グランドホテル天水・華水亭が独自に掘り出した自家源泉だとか!!
「え、源泉って自分で掘れるんだ!!?」
「お湯がちょっとしょっぱい気がする!」
「海がめっちゃ見える」
と全裸で大はしゃぎする女達。

全裸で大はしゃぎする女達をイメージしています

日本海の水平線、少しずつ夜に向かう空、心地よい波音に包まれる、雰囲気抜群の露天風呂でも、
「なんかおいしそうな匂いしない?」
「お肉じゃない!?お肉!」。
宿についてから9割がご飯の話。

遅刻の1名も、高速でETCじゃない方に突っ込んだり、ガス欠ギリギリになったりと、
なぜか一人でセルフ試練を乗り越えて無事(?)合流。
全員そろったところで念願の、蟹!酒!あ、ついでに大喜利も!

イカ面(左奥)、鮫面(左前)、焼き芋面(右奥)、謎面(右前)、
山陰のファンタスティック・フォーがやっと揃う(以下呼び名:イカ面、鮫面、芋面、謎面)。
何はさておき…

「かんぱーーーい!!!年度末おつかれさまーーー(まだ終わってない)!!」


信じられないだろ?これ全部バイキングで食べ放題なんだぜ…?とりあえず器多!!
お刺身、お寿司、揚げたての天ぷら、その場で焼いてもらえるやわらかお肉、
そして…やっと会えたね!!蟹!!

真っ先に蟹に群がる女達。写真だと伝わらないけれど、小声で「蟹蟹蟹…」と言っている。

蟹が似合いすぎる謎面。

はやくも飽きはじめて肉に行く鮫面と、蟹を枝豆みたいな食べ方するイカ面。

パイプのように蟹を吸う芋面と、食べ方がずっと間違ってそうな謎面。

「この部位、身がとりやすいよ!」
「蟹ほじるのって疲れるよね」
「蟹の身をほじってくれるロボット開発されんかな」など好き勝手言いながら、蟹をひとしきり堪能。
天ぷらも揚げたてでおいしい・・・。
お塩で食べるお肉もやわらか甘い〜〜。
おなかパンパンになるまでしこたま食べて飲んで、やっと大人しくなった女達。
明らかに「布団しいてダラダラしたい」という空気が流れつつある。

やばいと思った企画サイドが「さぁみなさん、いよいよ屋台使い方大喜利ですよ!」
と声をかけて、夢のような宴が幕を下ろす。

後編(ようやく本編!地獄の大喜利合宿スタート)

何度も言うように、なんだかんだ言ってもやることはやる、それがアラフォー。
部屋にもどったらそれぞれ屋台のアイデアイラストの作成に真面目にとりかかる。
もちろんしっかりとお酒を補給しながら!マジック、クレパス、色鉛筆、などなど道具は準備万端!さすがイラストレーター。

鉛筆で下書きをしたり、書きたいモチーフのディテールを調べたり。
「皆生温泉らしさってどんなんだろう?」
「やっぱり海は絡めたいよね?この場所ならではだし」
「え、待ってこれ楽しいね」。
とても飲酒しているとは思えない本気度。
むしろこの人達は飲酒してるほうが集中力が増すような気がする。
通常業務でも飲酒させることを推奨します!4人の各社の社長のみなさま!

幅約90cm 、高さ約170cmくらいの小さな屋台。
レンタルもできて自分たちで動かせるから、すでにいろいろ使われてもいる。
それらと被りすぎず、「あ、こんな使い方もありなんだ〜」と思ってもらえて、斬新でクリエイティブな…50案。
「これ50案出せなかったら?」と聞いてみると
「時間は朝まであるんで。お願いします(ニッコリ)」。

じわじわ企画の大変さに気づきはじめた4人衆。
描くのに飽きてプロのカメラマンが撮ってくれるのをいいことに写真で遊び始める。
ちなみにカメラマンもしっかり仮面着用。見えないところまでこだわる、それがクリエイター。

そしてやってきた魔の時間帯。
「思いつかない・描き疲れた・眠い」の三拍子。絵に書いたようにだらけはじめる。
「もっと時間を!または酒を!」4人のアイデアが被らないように避けているため、さらにハードルが高い。
話し合いすぎると引っ張られてしまう!全員敵だ!孤独な戦いに突入していく。

「その場所だけは危険だと言ったのに…」謎面がついにベッドへダイブ。帰還できるのか!?

続いてイカ面もダウン。束の間の休息。謎面はなんとかベッドから這い出してきた。鮫面と芋面はその様子を横目に「裏切りのラストスパート」をかけている。

ちなみに、この宿に来てから当たり前になりすぎて言っていなかったが、部屋にも波音が聴こえてものすごく癒やされる。
夜の日本海を見て、波音を聞いて、パワーを蓄えて、いざ「酒種を変えよう!」と一致団結。
ビールを飲み飽きた女達はウィスキーとジンをソーダで割ろうと企む。
氷がなくて困り果て、フロントに相談すると「夜釣りかな??」ってくらいの氷をいただけた!!
感謝!!(通常は対応しておりませんので、氷はご持参ください。)

お酒も変えて気分も変えて、おやつやおつまみも注入したところで、再スタート!
クリエイターになりたての新人の頃、デザインもイラストもコピーも、100本ノックの勢いで考えた日々があったな。
今思えばアイデアは「数出しゃいい」ってもんじゃないけど、でもやっぱりあの経験は尊い。
頭を絞って絞って、そのことを一番考えた人にしか降りてこないアイデアがある。
酸いも甘いも知っているアラフォー達。

 

仮面とゲソでイカ全身が完成していたイカ面。

絞り出すことおよそ5時間。
4人がかりでようやく50案達成!!!!
「達成感がやばい」
「手が痛い」
「一刻も早くメイクを落としたい」。
お肌と体のことを考えて、目標を24時と掲げていたところ、23時55分に終了!
クドイようだが「なんだかんだ言ってもやることはやる、それがアラフォー!」。
年度末で癒しに飢えてる女達を、最高の温泉と蟹とお酒でもてなし、逃げられない状態にしてアイデアを出させる。
これぞ飴と鞭の使い手!!
結局すべてが企画サイドの手のひらの上で踊らされていた…
うん、私達そういうの嫌いじゃないよ!
達成後は他の人の案をみて笑ったりツッコんだり、祝杯を上げながら(まだ飲む)、
最高の気分で眠りにつく女達だった。

前日の死闘が嘘のように綺麗な朝の海。
朝温泉の後、朝ごはんを堪能。
「ふだん朝ごはん食べないからコーヒーだけでいいかも」と言っていたのに、
湯豆腐とか、だし茶漬けとか、女心をくすぐるラインナップにそそられてまんまと完食。
「なんやかんや、文化祭前夜みたいで楽しかったね」
「この企画定期的にやりたい」
としゃべりながら身支度を整えて、しっかり館内でお土産も買って、
またそれぞれの戦場に帰っていく4人だった。


「本当にありがとう!ぜひ次回は年度末以外でお願いします!!」

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