KAIKE lab. established 2022 Enjoy yourselves!

column NEWS active

2026.03.22

2025年度カイケラボ活動まとめvol.1_小さな実践から見えてきた風景

今年度のカイケラボの取り組みは、
何かを大きく整備したり、
完成させたりするものではありませんでした。

どちらかというと、皆生という場所に少しずつ触れながら、
「ここでどんな関わり方ができるのか」を試してきた一年だったように思います。

春にカイケジャンボリーのアクティビティのひとつとして、
今年度も運行したパーティバイク。
海岸沿いの回遊の可能性を、体験としてつくる試みとして続けています。

観光として用意されたルートをなぞるのではなく、
その場の風や会話の中で、皆生の見え方が少し変わる。
そんな体験が生まれていたように感じます。

そして、年度の終わりに実施した「ぐるぐるかいけ」。

道路や広場を特別に変えるのではなく、
いつものまちの中で、少しだけ使い方を変えてみる。

その中で、立ち止まる人がいたり、
会話が生まれたり、
思いがけない使い方が見えてきたりしました。

こうした取り組みは、
にぎわいをつくるためのイベントというよりも、

「この場所は、どう使えるのか」
「ここで、どんな時間が過ごせるのか」

を確かめていく、小さな実験のようなものだったのかもしれません。

そもそもカイケラボは、特定の事業を進めるための組織というよりも、
皆生温泉という場所の中で、
人や活動、風景がどうつながっていくのかを見ながら、
その関係が少しずつ立ち上がっていくための
“余白”をつくることを目的にしているような集まりです。

新しいものをつくるというよりも、
すでにあるものの見え方や関わり方を変えていくこと。

誰かが用意した答えに向かうのではなく、
それぞれの関わりの中から、
この場所の使い方や意味が立ち上がっていくこと。

そうした変化の“きっかけ”を、
小さくつくり続けているのが、カイケラボ、
といえるかもしれません。

また、こうした場の取り組みと並行して、
情報発信も少しずつ変わっていきました。

新聞折込や自治会回覧、
お宿やお店で配布していただいている「KAIKE PRESS」、
この「KAIKE LAB」のサイトやSNS。

何を伝えるか、ではなく、
どうすれば皆生の空気や人の営みが伝わるのか。

そんな視点で、記事や発信のあり方を見直しながら、
言葉や写真の積み重ねを続けてきました。

カイケラボの活動は、
毎年はっきりとした「成果」と呼べるものが出るわけではありません。

けれど、
少しずつ関係が生まれ、
場の使い方が見えはじめ、
皆生の読み方が、少しずつ変わっていく。

無理に形にするのではなく、
今ある流れを大切にしながら。

来年度も、皆生という場所の可能性を、
引き続き、少しずつ確かめていきたいと思います。