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KAIKE PRESS

2022.06.16

KAIKEPRESS#04特集
地域にSWITCHをもたらす水一(スイッチ)広場。

いつもは使われていない皆生温泉街の一角が、毎月第1水曜日、地域の人や宿泊客が自由に
行き来して、飲食や語らいを楽しめる「水一(スイッチ)広場」に姿を変えます。

魅力の掘り起こし

水一広場は、地域の方や市内の方が日常的に皆生温泉に訪れたくなる「まち」をめざすためにはじまった取組です。

皆生温泉エリア経営実行委貞会のメンバーが、毎月第1水曜日に催しを開いています。この催しは、メンバーが毎月交代でテーマや場所を決め、訪れる方が皆生温泉エリアのいろんな場所で、気持ち良いと感じる時間を過ごしてもらえるように、まずはメンバー自身が気持ち良く使いこなしていくことからやってみよう!という取り組みです。併せて周辺の清掃活動も行われます。

 

活用する周辺の事前清掃活動も参加者みんなで行います!!

普段使われていない桧林など遊休地を活用し、温泉街の新たな魅力を発見・発信することで、日常的な活動が実施されているまちにつなげたいと考えています。

この取り組みをきっかけとして、皆生温泉エリアが多様な活動を受け入れる場所になりたい、地域に変化をもたらす「スイッチ」になってほしいという願いもこめ、水一広場(スイッチひろば)と呼んでいます。

ポテンシャルを活かす

5月の第1水曜日の11日、米子市観光センターにほど近い桧林で水一広場が開かれました。3月に行われた周遊型イベント「うごくまちぐるぐるかいけ」で作成した移動式屋台を使い、どんぶりや餃子、コーヒー、アルコールなどの販売がありました。

来場者は桧林の中央に設けられたたき火を囲んで提供されたメニューに舌鼓を打ち、心ゆくまで会話を楽しんでいました。

5月の水一広場の企画を担当した吉田輝子さんは「ポテンシャルのある皆生温泉を盛り上げる取り組みになっていけば」と期待を寄せています。

温泉街を変えていく

温泉街を取り巻く環境は年を追うごとに変化しています。かつては団体客でにぎわったエリアでした。しかしながら、近年は個人旅行にシフトし、訪れる方が減っています。

旅行先の〝観光資源ならではの体験”や〝地域とのふれあい”といった 「その場所でしかできないこと」が求められるようになりました。皆生温泉エリア経営実行委貞会のメンバーは、地域の方にとって 「豊かな時間を過ごせるまち」、「訪れたくなる場所」「自分の居場所がある場所」「日常が溶け込んだ場所」になってこそ、選ばれ続ける温泉街になれると考えます。

水一広場は地域住民や事業者に皆生温泉の新たな魅力に触れる機会にもなっています。皆生温泉エリア経営実行委貞会の坂内和孝副会長は「皆生温泉はポテンシャルがある。遠回りかもしれないけど、現代にあったやり方を探したい」と目を輝かせていました。

焚火を囲んで語らったり、食べたり、飲んだり・・・ 新しい活用アイデアが飛び交います。