「発信は、特別な人のものじゃない」 ~ 中学生とつくった皆生のショート動画|講師・りぃこちゃんインタビュー ~
皆生温泉のまちづくりを進める中で、私たちは日々「どうしたら、このまちの魅力がもっと伝わるだろう」と考えています。そんな想いから今回取り組んだのが、地元の中学生と一緒に行ったショート動画制作プロジェクトです。
これまで「見る側」だった中学生たちが、初めて「つくる側」になり、自分たちの視点で皆生を切り取る……。これは中学生とっても、私たちにとっても大きな挑戦でした。
台本を考え、撮影し、編集する。すべてが初めての経験に戸惑いながらも、一生懸命に取り組む姿は、大人にとっても新鮮で、たくさんの気づきを与えてくれました。
講師として寄り添ってくれたのは、鳥取県の魅力を発信する「りぃこちゃんねる」のクリエイター・りぃこさん。初めて動画を作る生徒たちと真正面から向き合い、技術だけでなく「伝える楽しさ」そのものを教えてくれました。
今回は、そんなりぃこさんに、講師として感じたこと、中学生への想い、そしてこれからの皆生温泉についてお話を伺いました。

技術よりも大切にした「距離感」
りぃこさんがまず意識したのは、教える前に“心を開いてもらうこと”でした。
「カチカチの先生じゃなくて、ちょっと明るくて話しかけやすい“お姉さん”みたいな存在でいたいと思っていました」
教室に入ると「りぃこ先生!」と声をかけてくれる中学生たち。その温かい空気感があったからこそ、分からないことも素直に聞ける環境が生まれたのです。
動画の教え方も、大人向けとはまったく違います。言葉をできるだけ噛み砕き、「誰に伝える動画なのか」を一緒に考える工程を大切にしました。
「中学生を“ターゲット”としてどう伝えるかを考える時間は、私自身にとっても大きな学びでした」とりぃこさんは振り返ります。
固定概念のない表現に、大人が学ばされる
完成した動画を見たときの第一印象は、「とにかく嬉しかった」というりぃこさん。
それぞれの作品から、“この子はこれを伝えたかったんだな”という想いがしっかりと伝わってきたと言います。
「大人と違って固定概念が少ない分、その子らしさがそのまま動画に出ていて。“そんな見せ方があるんだ”と、こちらが学ばされました」
制作中は限られた時間の中で悩み、試行錯誤の連続でしたが、最後までやり切ってくれました。
初めてとは思えないほど、それぞれの感性が光る作品が完成していました。

発信は、特別な人のものじゃない
りぃこさんが、中学生たちに一番伝えたかったこと。それは、「発信は特別な人だけのものではない」ということです。
「動画でも、写真でも、言葉でもいい。発信って、自分を表現するひとつの手段だと思うんです」
今回の制作を通して感じたのは、地域の魅力は“大人が教えるもの”ではなく、それぞれの視点から自然に生まれてくるということでした。固定概念の少ない中学生だからこそ見える景色があり、そのまっすぐな感性が動画の中に素直に表れていたのです。
初めての挑戦だったからこそ生まれた表現。その一つひとつが、皆生の新しい魅力になっていく……そんな可能性を感じさせてくれました。
中学生のみんなへ
りぃこさんから、中学生たちへのメッセージ。
「みんなの感性は、そのままで十分すごい。
発信は特別な人だけのものじゃなくて、自分を表現するひとつの手段です。
遊び感覚でもいいから、人や地域の魅力をこれからも少しずつ発信していってほしい」。
皆生の未来は「みんなの発信」で育っていく
「温泉があって、海があって、楽しい人たちがいて、長い歴史もある。
すでに魅力はたくさんあるんです。あとは、それをどう広げていくか」
誰か一人が頑張るのではなく、関わる人それぞれが、自分の目線で発信する。
その積み重ねが口コミとなり、やがて大きな流れになっていく。
若い感性がまちと出会い、発信という形で外へ広がっていく。
その可能性を、今回の取り組みは確かに示してくれました。
最後に。鳥取県でいま、一番「熱い」場所へ
「今の皆生は、正直”鳥取県でいちばん熱い地域”だと思っています」
インタビューの最後、りぃこさんはそう語ってくれました。
まちをもっと面白くしようと奮闘する大人たちの情熱。 そして今回、そこに加わった中学生たちの瑞々しい感性とエネルギーです。
世代を超えて混ざり合う「伝えたい」という想いが、今、皆生をどこよりも熱くしています。
変化し続ける皆生の“熱さ”を、ぜひ感じにお越しください!!

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