2026年3月7日・8日の2日間にわたって開催された「ぐるぐるかいけ」。
皆生温泉のまちを歩きながら、お店や人と出会うこのイベントは、今回も多くの人の記憶に残る時間となりました。
雨の中でも灯り続けた、はじまりの一日
3月7日は松林での開催を予定していましたが、あいにくの雨。
会場は急遽「米子市観光センター」へと変更となりました。

予定していた景色とは違うスタート。
それでも、会場に集まった人たちの表情はどこか楽しげで、むしろ“特別な一日”が始まるような空気が漂っていました。
屋内に場所を移したことで、出店者同士や来場者との距離がぐっと近くなり、会話が自然と生まれる、あたたかな空間に。
「ぐるぐるかいけ」の魅力である、“人と人とのゆるやかなつながり”は、天候に関係なく、しっかりとそこにありました。

晴天に恵まれた、ぐるぐる日和
そして迎えた2日目、3月8日。
前日の天気が嘘のように、気持ちの良い晴天に恵まれました。

皆生温泉のまちを歩きながら、あちこちのお店を巡る人たち。
気の向くままに次の場所へ足を運び、思い思いに“ぐるぐる”と楽しむ姿が印象的でした。
さらにこの日は、人力車に乗って皆生温泉を駆け巡るという、特別な時間も。
歩くのとはまた違う視点でまちを感じながら、
風を受けて進むゆったりとしたひととき。
乗っている人も、見送る人も、自然と笑顔になる光景が広がっていました。

“ぐるぐる”という言葉の通り、まち全体が一つのフィールドとなり、
それぞれのペースで楽しむ時間が広がっていました。
普段は通り過ぎてしまう場所に立ち止まり、気になったお店にふらっと入ってみる。
そんな小さな行動の積み重ねが、まちの魅力を再発見するきっかけになっていたように感じます。

「歩くこと」で生まれる、まちとの関係
今回の「ぐるぐるかいけ」を通して印象的だったのは、
“歩く”というシンプルな行為が、人とまちの距離を縮めていたこと。
車では気づけない景色。
立ち止まらないと見えないお店。
話しかけなければ始まらない出会い。
そのひとつひとつが、皆生温泉というまちを、より立体的に感じさせてくれました。
観光でも日常でもない、
その間にあるような時間。
それが「ぐるぐるかいけ」の本質なのかもしれません。

次につながる、余白
2日間のイベントを終え、まちには静けさが戻りました。
けれど、確かに残っているものがあります。
それは、人の記憶や会話の中に残る“体験”。
「あのお店よかったね」
「また行きたいね」
そんな言葉が、少しずつこのまちに広がっていく。
今回の「ぐるぐるかいけ」は、ひとつの完成ではなく、
これからの可能性を感じさせる“小さな実験”のような時間でもありました。
この動きが、どんな形で続いていくのか。
どんな人が、どんな関わり方をしていくのか。
その余白こそが、いちばん面白いのかもしれません。
また、皆生温泉のどこかで。
“ぐるぐる”とした時間が生まれる日を、楽しみにしています。